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  1. 静岡市議会 2022-03-10
    令和4年 観光文化経済委員会 本文 2022-03-10


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯尾崎委員長 ただいまから、観光文化経済委員会を開会します。      ────────────────────────────── 2 ◯尾崎委員長 今期定例会で本委員会に付託されましたのは、議案第26号令和4年度静岡市一般会計予算中所管分をはじめとする議案10件です。  このほかに観光交流文化局から報告事項が1件あります。  次に、委員会の進め方ですが、本日はお手元の審査順序のとおり、観光交流文化局所管の議案3件の審査を行います。  そのほか報告事項が1件あります。  明日11日は、経済局及び農業委員会事務局所管の議案8件の審査を行います。  このうち、議案第26号中所管分につきましては、明日も審査がありますので、本日は、観光交流文化局所管分の質疑、要望・意見までを行い、討論と採決は、明日の経済局等所管分の審査と併せて行います。  また、委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いしますが、委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言されるようお願いします。  次に、委員会での質疑の在り方についてです。  案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で、当局の対応に時間を要するものは、後日の報告または資料提出を受けることとして、効率的な委員会運営に御協力ください。  要望・意見については、質疑終了後にお述べいただくこととし、質疑の段階で要望・意見に及ぶ発言は避けていただくようお願いいたします。  また、運営等に関する規約で、会議時間は原則午後5時までとする旨の規定がされております。  会議時間を延長する場合は委員会にお諮りしますので、この点も十分に御承知おきください。  また、新型コロナウイルス感染症予防のため、マスク着用のまま発言していただくようお願いします。  なお、換気のため、適宜、窓の開け閉めをお願いします。  あわせて、委員会室が低温になることが予想されますので、委員及び説明員の皆さんには、体調管理のため一時的な退席を認めることにいたします。      ────────────────────────────── 3 ◯尾崎委員長 それでは、議案審査に入ります。
     議案第26号中所管分、議案第44号中所管分及び議案第61号の3件を一括議題とします。  議案審査の順序としましては、全議案について当局からの説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、要望・意見、討論を述べていただき、採決を行います。  それでは、順次、当局の説明をお願いします。             〔当局説明〕 4 ◯尾崎委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言の際には、議案書の番号、ページ数、項目等を述べていただくようお願いします。  質疑がありましたらどうぞ。 5 ◯高木委員 まず、歴史文化地域づくりということで広範にまたがるということでざっくりなんですけれども、3次総の歴史文化拠点づくりから次期4次総では歴史文化地域づくりということで、点から面への広がりを持った取組になっていくということが考えられます。  観光交流文化局におきましては、事業としては観光・MICE、歴史文化、文化財、文化振興等にまたがる各種事業を展開されるということでございますけれども、例えば企画局の葵歴史のまちづくりグランドデザインであるとか、都市局だと静岡都心地区まちなか再生事業、市長公室だと歴史文化まち発信等、他局にまたがる事業が関連してくるということになっております。これらの事業にばらばらに取り組むことになると歴史文化のまちの統一性がなかなか保てないということが考えられますので、歴史文化地域づくりの司令塔がどこになるのかについて教えていただきたいと思います。 6 ◯岡村観光交流文化局次長 大きいお話ですので、私のほうから御説明させていただきます。  歴史文化地域づくりの司令塔はどこになるかということですが、議員御指摘のとおり、現在、3次総の5大構想の1つである歴史文化拠点づくりに関する事業が多くの所管で行われております。  また、第4次総合計画策定においては、仮称7つの柱の1つに歴史文化地域づくりが掲げられ、これは企画局が中心となって策定を進めております。この歴史文化地域づくりは、市民の皆さんの静岡に対する歴史文化の認識を高め、静岡に誇りや愛着を持っていただくとともに、本市にある歴史観光資源を活用することで国内外から人々を呼びこみ、交流人口の拡大と地域経済の活性化を図ろうとするものです。  このため、歴史文化地域づくりに当たっては、第4次総合計画や、2040年を目標年次として静岡都心の目指す姿を示す葵歴史のまちづくりグランドデザインにおいて示されている方針に基づき、企画局と連携を取りながら観光交流文化局、つまり当局が中心となって事業に取り組んでいくことになります。  特に、歴史博物館を中心とした観光交流や天守台野外展示事業などについては当局が当然主体となりますが、他局が実施する駿府城公園の再整備、あるいはテレビ、ウェブを利用した情報発信などの事業については、他局との連携はもちろん、公民連携も図りながら各事業が一体性を持って実施されるよう、当局が中心となって調整し、事業を進めていくことになるということでお答えしたいと思います。 7 ◯高木委員 ぜひよろしくお願いします。意見は後で述べさせていただきます。  続きまして、資料-2、61ページと63ページ、観光・MICE推進課ナイトツーリズム推進事業について質問させていただきます。  まず、夜間景観整備計画案作成。これは昨年からの事業だと思われますけれども、計画の完成がいつか、この計画により具体的に何が推進されるのか。作成前でありますけども、駿府城公園ライトアップ事業はこの計画に含まれているのか、教えてください。 8 ◯福地観光MICE推進課長 夜間景観整備計画の完成時期ですけれども、令和4年度中の策定を目指しております。計画につきましては、日本平からの夜景の整備と駿府城公園エリアの景観整備の2本立てになっております。この中で魅力的な夜間景観をつくり出していくために、石井幹子氏の協力を仰ぎながらライトアップの対象物の選定ですとか、照明のデザインの検討、具体的なスケジュールを定めていく予定でございます。  何が推進されていくのかということにつきましては、景観整備そのものが目的というわけではございませんので、それを通じてポストコロナに向けて夜間の人出を増やしていくことですとか、夜間における民間のイベントを活性化させていくこと、ひいてはそういったことを通じて宿泊客を増やしていくことにつなげていきたいと考えております。したがいまして、観光客の滞在時間を延ばすということです。それから、消費の増加、宿泊需要を生み出していくことが目標になってくると考えております。  先行整備の位置づけとしましては、この計画を進めていくに当たって、より多くの市民の皆さんや観光客の方たちにこの取組を広く発信していくために進めたいということでございます。  あわせて、歴史博物館のグランドオープンですとか、大河ドラマの放映という絶好の誘客の契機が重なってまいりますので、これも含めて先行整備に向けたはずみをつける意味合いで、東御門、巽櫓周辺の先行整備は、令和4年度の検討を目指して進めてまいりたいと考えております。 9 ◯高木委員 夜間景観整備というのは、全市的な夜間景観を勘案したというふうに私は勝手に思っていたんですけども、内容としては日本平と駿府城公園エリアという2本しかないということで、ほかの地域のライトアップとかはナイトツーリズムに入るのかもしれませんけども、夜間景観整備計画の範疇ではないということでよろしいですか。 10 ◯福地観光MICE推進課長 おっしゃるとおりでして、景観整備の計画自体はその2本立てになります。それを波及させていって、夜の経済の活性化については全市的に取り組んでいきたいということでございます。  それから、先ほどすみません、答弁が漏れてしまいましたけれども、先行整備については計画の中に入るものとなります。議員におっしゃっていただいたとおり、今年度から計画の素案づくりをしておりますので、その中で先行整備の部分も入れ込んで、今年の計画づくりの中で先行整備の部分の設計を進めております。 11 ◯高木委員 同じところですけども、今の先行整備という話の駿府城ライトアップ、巽櫓と東御門周辺をされるということですけども、このライトアップの時間帯とか、年間通して実施するのかどうか、あるいは期間は決まっているのかということと、令和8年まで継続して事業を行うようですが、全体像とそれらのスケジュール及び総事業費について教えていただきたいと思います。 12 ◯福地観光MICE推進課長 ライトアップの時間帯ですけれども、基本的には日没から深夜まで、12時ぐらいまでと考えております。  それから、年間を通して実施するのかという御質問ですけれども、これも基本的には常態的に、常に点灯させるということで考えております。ですので、期限等も今のところ考えておりません。  それから、スケジュール等ですけれども、計画の中で来年度決定していくことになりますが、駿府城公園内の建築物や構造物に対するライトアップを公園全体の景観の魅力を底上げしていくために、どこをやったらいいのかということを詰めてまいりますので、公園の整備事業とも併せて進めていくことになります。  スケジュール感としましては、令和3年度に先行整備の設計をして、令和4年度に先行整備の部分を工事、令和5年度に本格整備に向けた設計に着手して、令和6年度から3か年をかけて段階的に整備して点灯をしていく形になると考えております。  それから、事業費につきましては、これも計画策定の中で対象物がどうなって、デザインイメージがどうなって、そこを詰めていく中で積算を進めていくことになりますけれども、4次総の協議の中で、年度間でどのぐらいの予算がかかるのか精査をしていきたいと考えております。  当然、先行整備に来年度計上している1億3,900万円の工事に係る経費、これも大きな投資ですので、経費についてもいたずらに膨らむような形にならないように進めていきたいと考えております。 13 ◯高木委員 だんだん分かってきたというところなんですけども、先行整備は、じゃ、歴史博物館の完成とか大河ドラマ「どうする家康」とかがあるので先に前倒しでこれだけやって、令和5年にしっかりした設計を組んで、令和6年以降に、また次の段階の整備に入るという理解でよろしいですか。はい、ありがとうございます。  次の質問をさせてください。  今出た大河ドラマ活用推進事業についてでございます。  2年間で6億6,000万円の予算がかかるとありますけれども、この内訳についてと、当然、収入があると思うんですけれども、その見込みについて教えてください。 14 ◯福地観光MICE推進課長 予算につきましては、昨年12月に設立された静岡市大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会への負担金ということで計上しております。  2年間の総事業費6億6,000万円のうち、令和4年度は市の負担金が3億円、それから、入場料収入につきましては3,000万円を見込んでおります。令和5年度については市の負担金が2億4,000万円で入場料収入については9,000万円で、2か年で6億6,000万円。この収入も含めた予算の中で事業を実施していく形になります。  支出の内訳につきまして、概要になりますけれども、来年度分につきましては、来年度の3億3,000万円のうち、主に大河ドラマ館の設置とか運営に係る部分、一部、旧文化財資料館の外部の装飾も含まれますけれども、その分で大体2億円弱を計上しております。  それから、誘客とか周遊促進の主な取組に係る経費として5,000万円強。それからプロモーションに係る経費はホームページとか広告、イベント等に8,000万円強を計上しております。 15 ◯高木委員 入場料がほぼ想定されていますので、想定入場者の数を教えていただきたいのと、相当な数の人たちが来るだろうということが考えられますので、この人たちの会場への足をどうするのか。なかなか歩くには大変な距離だと思いますのでここら辺の工夫が必要だろうと思うんですけれども、どのように考えているか、教えてください。 16 ◯福地観光MICE推進課長 入場者数の想定ですけれども、50万人を目標と掲げます。これにつきましては、過去に市美術館で開催された「家康と慶喜展」がありますけれども、そういった展示会の入場者数とか団体旅行の誘致をどれぐらいしていきたいかとか、浅間神社からの入り込み、あと、歴史博物館から流れてくるお客様も含めて見積もっているところでございます。この数字については、令和5年度の歴史博物館年間来場者数と同じ数になります。  来場者の交通手段につきましては、団体旅行につきましては近くまでバスで来ていただく形になると思います。個人旅行の方は、その辺のところを考えますとやはり駐車場問題が1つの課題になってくると認識しております。これはまだ、あくまで事務局案ですけれども、今後、活用推進協議会で決めていく形になりますが、今の時点で、市で対策を考えている中では、近隣のコインパーキングと連携して駐車場割引をしてみるとか、遊休地を活用して駐車場にしていくとか、そういう取組を公民連携で進められればと、今、検討しているところです。  それから、基本的にJR等で来られる方につきましては、静岡駅北口からの路線バスを御利用いただきたいと考えております。それはかなりの本数が出ておりますので、一番便利かと考えております。ただ、大河ドラマ館歴史博物館は我々の観光施策の中でキーになってくる2施設ですので、シャトルバスを運行して、そこを時間をかけずに行き来していただけるような対策を考えたいと思っております。その他、シェアサイクルですとかタクシーの割引、多様な交通手段の確保について検討を進めていきたいと思っております。 17 ◯高木委員 じゃ、お客さんの足のほうは、重々よく対策をお願いしたいと思います。  3つ目の質問ですけども、浜松市や岡崎市でも同様の取組があると報道されておるんですけども、他市と連携した取組は考えておられないのかということと、連携と特徴ある取組、違いですね。静岡市はほかとは違うと、これがすごいというものがありましたら教えてください。 18 ◯福地観光MICE推進課長 他市との連携についてですけれども、浜松市さんとか岡崎市さん、それから本市を含めて構成している全国家康公ネットワークという団体がありますので、一緒に足並みをそろえて動いている部分もございます。こちらの団体に静岡市も入っておりますが、みんなでそろって東京のNHKを訪問して、物語の中で関係する市町を舞台として取り上げてもらいたいという要望とか働きかけ、そういったPR活動は足並みをそろえて進めているところです。  また、静岡県で、今の「鎌倉殿の13人」、それから来年の「どうする家康」で各地でいろんな取組があることを見据えた中で、歴史文化資源を活用した広域連絡会も立ち上がっておりまして、この中で本市も浜松市と一緒になって情報交換をしているところです。この中では、県や静岡県観光協会も含めた一体的なプロモーションの実施や周遊の企画、ツアー造成などにも取り組んでいくことになります。  あわせて、旅行事業者も含めて、今、話し出している部分でございますけれども、浜松市さんと岡崎市さんの担当者も含めて3館のセット券がつくれないかとか、そういった検討もしている状況でございます。  それから、他とは異なる特徴ある取組ですけれども、これにつきましては、本市には歴史博物館があるということが大きな特徴だと考えております。それと併せて、家康公と非常に関係の深い静岡浅間神社の中に大河ドラマ館を置けることも他都市と違う大きな特徴かと思っております。それだけではなくて、さらに久能山東照宮もございます。そういったところへ周遊していただくことで、徳川家康公の功績、偉業というものが、他都市よりもより深く理解していただける場所だというところを強くプロモーションしていきたいと思っております。  さらに、駿府城公園が核になってまいりますけども、将来的には、野外展示の整備、それから、ライトアップ等も控えておりますので、4次総に向けて大河ドラマの放映の期間だけではなくて、その後、持続可能に展開していくことができます。本市は、ほかの2都市にはない世界遺産、日本遺産、夜景遺産といった観光資源がありますので、そういったものを歴史とうまくひもづけながら持続可能な観光につなげていけるところが本市の強みではないかと考えております。 19 ◯高木委員 大河ドラマ館そのものの中身の違いというのは、あまり明確には出てこないもんですかね。 20 ◯福地観光MICE推進課長 展示そのものの差別化につきましては、番組で取り上げられた御当地のシーンとか御当地の情報、撮影で使われた道具とか衣装とか、そういうものが我々が要望することによってNHK側で企画に入れてもらえるという形になりますので、そこは番組の進展も含めてどういうストーリーになっていくか調整していく内容になると思っておりますが、やはり独自の色を出したいと考えております。NHKにプロデュースしてもらう部分以外にも市の独自展示ができますので、そこの部分でもしっかり個性を出していきたいなと考えております。 21 ◯高木委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、これはスポーツ交流課事項別明細の469ページ、体育指導助成費の中に草サッカー大会がありますけども、例えば、由比のスポーツチャンバラが中止になったことや、静岡マラソンも中止になって、草サッカー大会も中止になったということでほとんど行われていないんですけども、ちなみに、スポーツチャンバラ草サッカー静岡マラソンについて想定した宿泊者の数を教えてください。 22 ◯長澤スポーツ交流課長 それぞれの大会の宿泊予定についてですけれども、実行委員会に確認しまして、まず、由比のスポーツチャンバラにつきましては、全国8ブロックからの高校生を予定しており、指導者、関係者を含めて約140人。続きまして、全国少年少女草サッカー大会は市外から118チーム、約2,480人の参加ですけれども、男女で大会日程が異なりますので延べ9,500人を予定していました。静岡マラソンにつきましては、これは経済波及効果を算出したときの推計ではございますが、ランナーと観戦者を含めて1万8,900人と、それぞれ実行委員会から確認が取れております。 23 ◯高木委員 静岡マラソン、相当すごいですね。今、経済波及効果という話があったんですけども、過去に計算していると思うんですが、草サッカー大会静岡マラソン経済波及効果について金額を教えてください。 24 ◯長澤スポーツ交流課長 経済波及効果についてですけれども、草サッカー大会については、20回大会、平成18年のときに推計しておりまして約2億5,000万円。それから静岡マラソンは、3年前の2019大会が実施されたところで、そこは16億7,800万円になります。 25 ◯高木委員 静岡マラソン経済波及効果は相当なものということなんですけども、当初予算に静岡マラソンの予算が計上されていないように思うんですけども、その理由についてと、その理由が、予算計上しなかった時期と、現在の状況ということで変化がありましたら教えていただきたいと思います。 26 ◯長澤スポーツ交流課長 静岡マラソンの予算が計上されていない件でございますが、現在、実行委員会において、ウィズコロナ、アフターコロナを含めて大会の可否についての協議を行っている段階でございます。事務局から現時点では事業計画、それから予算案が提出されていないということで、通常でいく4,500万円の計上がされていないという形になります。現在は、実行委員会内において、本当にマラソンの競技となると新型コロナ感染症対策、給水とか給食等々、命に関わるような競技でございますのでその辺を慎重に協議しておりまして、今後、実行委員会において開催に向けてどういう判断をしていくかという状況でございます。 27 ◯高木委員 せんだって、東京マラソンが行われたとか、その前の大阪マラソンが行われたということで、もうちょっと頑張ってもよかったのかなという感じがしております。これも意見・要望になるかもしれませんが、ぜひ前向きに行ってほしいんですけども、その場合には補正予算を計上するということになってくるんでしょうか。 28 ◯長澤スポーツ交流課長 先日、実際に開催された東京マラソン自体は、静岡マラソンと違い財団が組織しておりまして、組織的にも資金調達についてもかなりグレードが高い大会です。そうはいっても、我々も開催に向けて、実行委員会の中で協議が調って開催ということになりましたら、補正予算を要求して対応していきたいと考えております。 29 ◯堀委員 まずは、資料-2の62ページ、観光施設リニューアル事業について、事業内容を見ると用宗駅前観光トイレ改修工事から久能山下周辺整備までありますが、それぞれの概要と今後の整備スケジュールについて教えてください。 30 ◯福地観光MICE推進課長 主に3つの事業で構成されておりまして、1つは観光トイレのリフレッシュ事業です。こちらにつきましては、観光客の皆さんに清潔で快適なトイレを提供していくことが目的でして、老朽化したり安全性が低下しているトイレの改修を順次、実施しております。来年度につきましては、用宗駅前観光トイレの洋式化、設備の更新等の改修工事を実施いたしますが、これらにつきましては観光需要の高まりを考慮したり、優先順位をつけながら総合計画の中に位置づけて進めている事業でございます。  2つ目は、施設リニューアルの事業です。こちらについては、経年劣化が進んで進行する当課の所管施設をアセットマネジメントの方針にのっとって改修工事を行うことで、来訪者の安全を確保、それから施設の長寿命化を図っていくことを目的としております。来年度につきましては、興津の坐漁荘記念館、それから、清水港船宿記念館の改修工事のための実施設計を行い、改修工事自体は次年度以降に実施していく予定となっております。  それから、3つ目としては、新規の施設整備になりますけれども、来年度につきましては久能山下周辺の整備事業がございます。こちらは新たに観光インフラを整備していくという位置づけになりますけれども、来年度、「どうする家康」の放送とか、150号バイパスの4車線化、それからスマートインターの整備とか、周辺の取り巻く環境がいろいろ変わってきている地域に施設整備が必要だろうということで進めているものでございまして、久能山下地区に観光トイレ及び観光バスの駐車場を整備いたします。令和4年度に両施設とも整備が完了する予定でおります。 31 ◯堀委員 今、福地課長の説明で分かったんですけども、久能山下の周辺整備で久能の観光トイレと観光バス駐車場を整備していくということですが、私も毎日150号を通って市役所に登庁しているものですから、毎日すぐ脇を通っているわけで非常に関心もあります。今回、観光トイレ、観光バス駐車場、必要性は感じているんですけども、どういった経緯で整備するに至ったのかということと、また、新設するということで、そういった場合、近隣の商店街とか久能山東照宮とか地元の理解とかが必要になってくると思うんですけども、その辺の説明とか合意形成はどんなふうに図られてきたのか、教えてください。 32 ◯福地観光MICE推進課長 どのような経緯かということですけれども、まず、令和元年6月に地元の連合町内会、単位自治会、久能山東照宮さんも含め、連名で久能山下地区への観光トイレの建設要望が出されております。  これを受けまして、令和2年度に当課で久能地区の観光活用の可能性を地元の方も含めて検討調査を実施しております。これは地元の皆さんにも入っていただいて進めた内容になりますけれども、その中で周辺の状況も考慮しながらトイレや観光バス駐車場の整備を進める方針が決定しました。  検討事項としては、ワークショップを開催しまして、その中で駐車場はどうなの、案内板はどうなの、トイレはどうするのみたいな、設置場所を含めていろんなテーマで議論していただいて、地元の皆さんに入っていただいた中で合意形成をしております。当然、久能山東照宮さんも入っておられまして、個別の相談も含めて御説明をさせていただいているところです。  進捗につきましては、昨年の12月に改めてまた、地元の町内会さんや部農会の皆様、代表の皆さんに今後の進め方を含めて御説明をして、御理解いただいているものと考えております。 33 ◯堀委員 もう1点だけ教えてください。  先ほど周辺の整備でスマートインターチェンジとか150号の4車線化が進んで、「どうする家康」も始まるということで機運が高まっているということでありましたけども、この周辺エリアをもう少し広く見渡していくと、ほかにも観光、イチゴ狩りとか蛇塚のスポーツグラウンドとか、民間の温泉施設とか、地域資源が点在しているエリアですけども、そういった立地を踏まえて今後、このエリアをどんなふうに、どんなスケール感で整備していくおつもりなのか、その辺の思いとか考えとか、もし一端が分かればいいと思いまして、教えてください。 34 ◯福地観光MICE推進課長 まだ明確な方向性というところまでは至っておりませんけれども、委員におっしゃっていただいたとおり、このエリアは久能山東照宮の玄関口であることと、1月から5月くらいにはイチゴ狩りも楽しめるエリアですので、これに加えて日本平の山頂からのアクセスや三保松原を含めてここをハブにして動いていただくというような可能性を秘めている場所だと思います。スマートインターの完成、供用も含めて、その周辺が久能、大谷、小鹿地区のまちづくりも当然、進んでいく中で、将来的には日本平、久能山エリアの一角として非常に大事なエリアになってくると思っております。  今後の整備につきましては、施設整備面でいきますと来年度のトイレ等で一区切りとなりますが、国道150号の4車線化を受けて、また案内表示や観光看板はスピード感を持って整備していきたいと考えております。  また、建設局でも、東照宮の参道の商店街の路面舗装を景観に配慮した形で進める予定があると聞いておりますので、局間連携をしながらそういうところも整備を進めていきたいと考えております。 35 ◯堀委員 今、課長がおっしゃったように局間連携で進めていってもらいたいと思います。  次の質問に入ります。  同じく資料-2の71ページの清水エスパルス等活用・応援機運醸成事業について伺いたいと思います。  まず、ホームタウンチーム活用推進事業の概要について教えてください。 36 ◯長澤スポーツ交流課長 大きくは我々、清水エスパルスやベルテックス静岡のホームタウンチームと様々な連携事業を実施している中で、要はプロスポーツクラブの持っているノウハウや魅力といったものを市民の皆さんに還元していくことで、まちづくり、人づくりの推進のためにいろんな事業をしています。  そういった中で、推進活用事業は大きく2つの事業を実施します。1つ目がホームゲームの会場において本市の魅力、地域資源の魅力を発信するような事業、もしくは来場者を促すような事業ということで、ホームゲームの会場でのPR動画の放映やブースの出展、それからエスパルス、ベルテックスとコラボした誘客につなげるグッズの配布。  それから、2つ目は、令和4年度に新たに実施する事業でございますが、スポーツ体験イベントで、エスパルスのスクールコーチの指導で未就園児の親子の方にボールを使って体を動かす楽しさを体験する教室を新たに行いたいと思っております。 37 ◯堀委員 概要は分かりました。  先日もベルテックスの試合を尾崎委員長と見に行ったんですが、ハーフタイムのときにしずまえの大漁旗を掲げたりして、機運を盛り上げているんだなというのがすごくいい取組だなと思っております。  また、スポーツ体験イベントも、私も未就園児を持つ親としては非常に興味があっていい取組だなと思うんですが、ちなみに、これは未就園児、未就学児親子を対象にした意図というか、例えばほかのシニアとかちょっと運動不足な人とか、そういった人たちは対象にするつもりはあるのか、教えてください。 38 ◯長澤スポーツ交流課長 スポーツ体験イベントについてですけれども、まず、未就園児の親子を対象にしたということは、教室自体が単なるスポーツ振興だけではなくて子育てや健康増進、小さい子供が体を動かすって楽しいねということを親子で体験してもらいたいということで、まずは子供さんとその親御さんをターゲットにしております。  委員がおっしゃるように、当然、今後については、実施してみて内容によってはシニア層とか、ふだん運動することがない主婦の方たちをターゲットにすることも将来的に考えております。今年、新たに始める事業ですので、まずは親子を対象としてやってみて、拡大していきたいと考えております。 39 ◯堀委員 もう1点教えてほしいんですが、市内にはベルテックスもプロスポーツ団体としてあるわけですけども、今後、ベルテックスとの連携といいますか、そういった教室を開催する予定はあるでしょうか、教えてください。 40 ◯長澤スポーツ交流課長 当然、エスパルスだけでなく、ベルテックス静岡もございますので、今回についてもエスパルスのスクールコーチを中心としますけれども、会場にはベルテックスの方もお見えいただくとか、そういった形で連携を取りながら進めていきたいと思います。  このところコロナでできていないですけど、別の事業で、例年エスパルスのホームゲームはオレンジスポーツフィールドみたいに、サッカーとバスケ両方の体験をしたい子供たちを集めて、それぞれがまずはサッカーをやる、サッカーをやっている子が今度はバスケもやるといった連携した事業も現に進めております。エスパルスだけにこだわらず、いろんなホームタウンチームと連携して事業を進めたいと考えております。 41 ◯堀委員 非常にいい取組だと思いますので、今後、継続、広めていっていただきたいです。  また、ホームタウンは、実業団とかも含めればほかにも女子バレーボールチームとか女子ソフトボールチームとかもありますので、そういったところとの官民連携もホームタウンで推進していっていただきたいと思います。  では、次の質問に移ります。  64ページの駿府城跡天守台野外展示事業について伺いたいと思います。  新規事業でデジタル技術の活用とありますけれども、デジタル技術の進歩というのは、特にポストコロナ時代で目まぐるしく進歩していると思います。私たちの日常の暮らしに様々な恩恵があることに加えて、国の成長戦略でもグリーンとデジタルと位置づけられて、4次総でも横断的視点でデジタルを取り入れていくということで非常にいい取組だと思っておるんですが、なかなかデジタル技術、最先端の技術というのは、日進月歩で入れるタイミングが難しい。ともすれば、数年で目新しさがなくなって陳腐化してしまう可能性もあると思うんですが、それを踏まえた上で、今回、デジタルを取り入れる意図と、どのようなシステムを具体的に取り入れるのかと、予算規模と今後のスケジュールについて概要を教えてください。 42 ◯中川歴史文化課長 まず、今回、野外展示の整備事業にデジタル技術を取り入れることについてですけれども、野外展示事業では本物の石垣自体の迫力をまた、魅力を感じていただくことができるように、安全で近くに行って見ていただけるような整備をしていきます。  これに加え、現状では見ることができない天守や天守台の姿であったり、また、天守に上って高い位置から眺める景色などをARやVRなどのデジタル映像によって再現することで、歴史に詳しくない方でも駿府城の天守や天守台について分かりやすく理解していただくとともに、歴史の重なりから来るロマンを感じていただけるような工夫をしたいと思っています。  次に、取り入れるシステムですけれども、委員御指摘のとおり、このデジタル技術というのは日進月歩でございます。数年で陳腐化してしまい、賞味期限が短いものであります。この早期の陳腐化を避けるために、目新しい機器であったり、また、目新しいコンテンツといった手段と最新技術の動向、利用者ニーズの把握をする必要があると思っています。かつ、費用対効果というのが非常に大事だと思いますので、こちらも意識した上で持続可能な、また、効果的な仕組みを構築するための検討を来年度してまいりたいと思っております。  このためには、デジタル映像技術を扱う多くの事業者様、企業の皆様方がいらっしゃいますので、多くの方とのヒアリングと、提案、プレゼンテーションを受けながら、短期間で陳腐化しない、長続きする仕組みの構築を検討してまいりたいと思います。  あと、予算とスケジュールですけれども、デジタル映像の作成のための予算につきましては2,600万円余を充ててございます。こちらの映像作成スケジュールにつきましては、令和7年度の天守台野外展示の供用開始を目指します。供用開始を目指して段階的に映像コンテンツを作成し、展開をしてまいりたいと思っております。
     最後に、1つだけお話しさせていただきたいんですが、現在、天守台の野外展示に関わるパブリックコメントを実施しております。3月23日まで受付をしております。委員の皆様方にもぜひ御意見をいただきたいと思いますので、この場をお借りして御紹介させていただきました。 43 ◯堀委員 ひとまず意見・要望については、この後、高木委員からさせていただきますのでよろしくお願いします。  それでは、最後の質問をさせていただきたいと思います。  登呂遺跡、登呂博物館について1点質問させてください。  先ほど、4次総の7つの柱で歴史文化地域づくりと岡村次長から話がありまして、大きく見渡せばこの登呂遺跡も弥生時代で大分時期は2000年前ぐらいに遡るんですが、非常に本市にとっても重要な特別な史跡であります。当然、文化財として保存していかなければならない一面と、歴史観光施設としての一面もあると思います。また、富士見地区をはじめ地域の皆様の誇りでもあって、これまで登呂まつりとかを官民一体で盛り上げてきたと思うんですが、今後、登呂博物館、登呂遺跡を今言ったことも踏まえて市内外にどういうふうに発信していくおつもりか、その辺のビジョンや思いを教えてください。 44 ◯芹澤登呂遺跡担当課長 登呂遺跡を今後、市内外にどう発信していくかという御質問ですが、現状、登呂博物館も他の観光施設と同様、コロナ蔓延後、来館者は激減しており、令和2年度はそれまでの6割弱、今年度も7割に届かないという厳しい現状です。また、大きな課題としまして、6年生の社会の教科書3社のうち、登呂遺跡の掲載があるのが1社のみということがございます。  このような現状を踏まえますと、今後、登呂遺跡、登呂博物館の認知度を向上させるためには、これまで以上に能動的な情報発信が必要であると考えております。  一例としまして、市内学校への出前講座の実施の積極的な呼びかけ、また、県観光協会や旅行業者に向けた教育旅行メニュー提案営業の強化、さらには、ツイッターによる即時性のある情報発信の強化などがございます。そのほか遺跡公園内でマルシェやコンサートの開催など、ユニークベニュー事業を通して市民の皆様のサードプレイスとしての活用を展開しております。こちらはコロナ禍とも重なってしまって明らかな成果は出ておりませんけれども、文化財に興味がない方に対しても、イベント参加による間接的な認知度の向上に必要なことと考えております。  今後も修学旅行や教育旅行のニーズや動向を注視しながら、先ほどありました歴史文化地域づくりの一端を担う施設として、登呂遺跡、登呂博物館の認知と集客を意識した情報発信に努めてまいります。 45 ◯堀委員 余談ですけども、トロベーのスタンプ、我々議員も使っておりますので、ぜひいろんな創意工夫で広めていっていただきたい、周知していっていただきたいと思います。 46 ◯繁田委員 それでは、我が会派の2人の委員から多くの質問をもう既にしておりますので、私の質問も4つほど用意してあったんですけども、代表して、観光交流文化局長に責任者という意味合いでもってお話をさせていただきます。  実は、昨年の11月に全国知事会の表明で、現在、東京一極集中にある日本社会において、コロナ禍がいろんな課題を突きつけてくれたと。その中で、東京一極集中から適度な疎へ人の流れを持っていく、交流人口、関係人口、それから定住人口を持っていくんだという意味合いのまとめが出ていました。これを見た瞬間に、これはうってつけ、静岡市にとってタイムリーだと思ったもんですから、一番責任の重い局長にお伺いします。  静岡市は、自然、環境、伝統、芸能、伝統文化も含めていろんな引き出しがあるんですね。今日のこの資料-2を見てもらうと、新規事業、拡充事業を含めて55の事業を網羅してあります。これはこれでもって、全部予算を消化していっても、今年で終わる場合もあります。それを継続していくためにも、やっぱり予算の有効活用ということをしっかり考えていただかなきゃならない中、あらゆる観光文化というチャンネルを駆使していただいて、今、局長が各課の課長を引き連れて静岡の観光をどうしよう、どういうまちをつくろうという意気込みを、今、感じている範囲でもって的確にお答え願いたいと、物足りなければ次の質問にいきますので、よろしくお願いします。 47 ◯望月観光交流文化局長 どのような考えに基づき観光施策、まちづくりに取り組んでいくのかという御質問であります。  観光は、旅館、ホテル、交通機関にとどまらず、飲食サービス業、また農業、漁業など、関連する産業が物すごく広く関連していると思います。また、地元の人たちが地域の資源を再認識するという機会もあると思います。そういったことで市民の皆さんの郷土愛も育むと思っております。また、観光によってもたらされる消費は物すごく大きく、地域経済に広く波及し、雇用を生み出すこと、こういったことから観光は物すごく重要な役割を果たしていると思います。  コロナ前までは、とにかくたくさんの人を呼び込むんだということで施策を打ってまいりました。しかし、コロナによって大きく社会の情勢が変わり、インバウンドについてはほぼゼロという状態になっております。これまでと同じようなことを繰り返していてはいけないと我々も思っております。観光振興を推進するに当たりまして、環境への配慮や観光と市民生活の調和など、やっぱり時代が求めていることに合った観光振興をする必要があると思いますので、ただ多くの人を呼び込むということではなく、SDGsの考えを取り入れた、繁田委員がおっしゃられたとおり、継続性のある持続可能な観光政策──サステーナブルツーリズムもこれからは講じていかなければいけないと思っております。  本市には、駿府城公園、国宝の久能山東照宮、世界文化遺産の構成資産である三保松原、日本遺産の東海道二峠八宿などの歴史資源があり、そのほかにも大きなイベント、また名勝日本平、食におきましては、マグロ、サクラエビなど、本市でしか見たり食べたりすることができない地域資源が数多くあります。こういったことをこれまで以上に、持続可能な観光施策につながるようなことをして、国内外から人々を引き寄せたいと思っております。  そして、これらの地域資源をもっと市民の皆さんにも知ってもらい、また、大河ドラマ館で動き始めましたけれども、館だけでやるのではなく公民が連携して地域資源を磨き上げることで、市民の皆さんの地域への愛着と誇りを育んで、そして世界に輝く静岡を目指したいと考えております。  今後、策定に入ります4次総の中にもしっかりと位置づけ、先ほど、次長から答弁させていただいたとおり、当局が中心となって各局と連携しながら、今まで以上に地域資源を磨き上げ、交流人口を拡大させて、国内外から人々を呼び込んで地域経済の活性化につなげたいと考えております。 48 ◯繁田委員 局長、すばらしいですね。次の質問にいくのはやめますけども、時代に合った観光振興ということと、今、市の職員が総出で観光に関わってくれていることは、静岡市へ宿泊してもらう観光人口を増やそうということだと思うんですが、それには何たって夜のイベントを増やすことが大前提ですよね。ですから、そういったことを観光交流文化局の職員の皆さんで考えていただいて、4次総の中で観光人口の増加が望めるような、新しい施策を立ててほしいと思います。  質問は、今のところでとどめさせていただきます。ありがとうございました。 49 ◯浜田委員 先ほどの観光交流文化局長に御答弁いただいた内容に、私もいたく感心させられました。私たち創生静岡も、地域の皆さんに誇りと愛着を持ってもらうシビックプライドの醸成に寄与するこの観光交流文化局については本当に高い関心があります。今回、いろいろ考えに考えて厳選して絞ったんですけど、どうしても12の中項目と長くなってしまいますが、少しお付き合いいただけると助かります。  それでは、質問に移りたいと思います。  資料-2、60ページの東海道歴史街道まち歩き推進事業について、事業内容の1番目に観光プログラム創出事業とあります。3つ質問があるんですけど、一括でまとめたいと思います。  これを検討する組織をどのように考えているのか。また、そこに注目する観光資源をどのようなものと考えているのか。そして、つくり上げた観光プログラムをどのように展開していくのか、お答えください。 50 ◯福地観光MICE推進課長 観光プログラム創出の体制ですけれども、本市も含めて、東海道歴史街道観光推進協議会という団体で事業を検討して推進しております。  メンバーとしては、本市、するが企画観光局、清水と静岡のホテル旅館組合、あと商工会議所、東海道の宿場町に関連した自治会と地域の団体の方たち、そういった皆さんに入っていただいております。  観光資源につきましては、本市の東海道にある2つの峠と6つの宿場が舞台になりますけれども、その中の歴史とか文化、それから食など、様々な魅力、これらが全て基本的には観光資源になりまして、その観光資源をうまく活用しながら周遊促進とか情報発信を進めているところでございます。  先ほど局長の答弁にもありましたとおり、やはり地域の皆さんにおもてなしをしていただく。プログラムがたくさんあるものですから、まさに今後のサステーナブルツーリズムに当てはまっていくような取組なのかなと。団体を誘致するというよりは個人客、個人旅行の体験を提供するという趣旨で進めております。  今後の展開につきましては、コロナ禍の中、少人数で体験できるものとか、体験、事を提供していく中で、歴史も理解していただきながら、さらに隣の宿場町へ行ってみようかとか、そういうガイド同士の連携みたいなものも含めてこの取組を活性化させていければいいと思っております。 51 ◯浜田委員 観光プログラム創出事業の下に滞在型体験プログラムの創出というのがあります。先ほどもありましたように、観光によって滞在していただき、お金を落としていただくことも重要だと思います。この滞在型体験プログラムとはどのようなものを考えているのか、お答えください。 52 ◯福地観光MICE推進課長 滞在型体験プログラムについてですけれども、この事業の中では主に2つの事業がございます。1つは、駿河東海道おんぱくという事業なんですけれども、これは各宿場で活動されている団体とか事業者の方たちがそれぞれの地域の特性を生かして体験する、自社でやっているお店とかで体験できるようなものを商品化して提供しているものでございます。  例えば、丸子の丁子屋さんですと、当時の人たちが食べていたような定食を開発して提供しております。あと、由比のくらさわやさんでは、東海道中膝栗毛にも名物として紹介されたサザエを使った料理の提供、それから由比宿の紹介を併せてやっていただいたりというような事例がございます。  もう1つは、しずおか東海道ご縁めぐりスタンプラリーというのがありまして、スタンプを押していただく500円のハンカチを販売しておりますが、宿場等を回っていただいたときにスタンプを押していただくというものでございます。これもある意味、いろんなところを回っていただいて、それを記念に残していただく事業になりますけれども、期限を設けているわけではございませんので、行きたいときに行ってスタンプを押していただくと、何度でも行っていただけるということで、コト創出を考えております。  今後につきましても、東海道や日本遺産を切り口に、市内だけにとどまらず藤枝市、さらに広げて5市2町、そういうところも視野に入れた中で体験プログラムの提供を考えていきたいと思っております。 53 ◯浜田委員 ちょうど最後のほうにありました5市2町とも連携していくということに関連して、資料-2の中部・志太榛原地域連携DMO推進事業の件も併せてお聞きしたいと思います。  まず、5市2町それぞれが持つ観光資源の特色を改めてどのように今考えているのか、お答えください。 54 ◯福地観光MICE推進課長 それぞれの各市町が持つ観光資源の特色の捉えということですが、それぞれの市町に魅力ある観光のリソースがあると捉えております。具体的には、例えば大井川を走っているSLですとか、その周辺で展開されている島田、川根本町のお茶の事業とかですね。そういったものは非常に魅力的であります。  こういうところとDMOがうまく連携しながら広域的に集客していく取組が必要なんだろうと思っております。やはりこれはDMO、するが企画観光局で標榜している内容になりますけれども、観光客を誘客する際には、単一市町でやるのではなくて、やはりスケールメリットを生かして総合力で売り込んでいく。当然、静岡市にとっても、周辺市町の魅力ある観光資源は、本市へ誘客する意味でもメリットにつながる部分もありますので、そういう観点からも、観光については5市2町という意識を持ってPRを進めていきたいと考えております。 55 ◯浜田委員 ちょうど今の御答弁の中にもするが企画観光局の話が出てきました。先ほどの1つ前の東海道歴史街道まち歩き推進事業の推進協議会の中にもするが企画観光局が役割として出てきましたが、するが企画観光局の持つ役割について、また、現状のチェックが必要ではないかと私たちは思っているのですが、どのように考えているのか、お答えください。 56 ◯福地観光MICE推進課長 するが企画観光局の持つ役割ですけれども、繰り返しになってしまうかもしれませんが、やはり5市2町の行政をしっかりつないでいくというところ、それから、観光に関係する事業者の支援をしていく役割もございます。ですので、地域のつなぎ、それからまとめていく役割ですね。事業者含めて支援施策を検討していくような役割を持っていると考えております。  それから、今年度から取り組んでおりますデータ分析です。調査研究機能の強化に取り組んでおりますので、そこで蓄積された情報をうまく活用していく。行政とか事業者のサービス開発などにも寄与していけるような観光シンクタンク機能を持っていくことが、今後の役割なのだと考えております。  それから、チェックについてですけれども、5市2町の首長会議、担当者会議もございます。そこで予算の検討や事業の進捗の確認等もした上で合意をいただいた上で、するが企画観光局がDMO事業を進めているという仕組みになっております。そこでチェックをさせていただいているという状況です。 57 ◯浜田委員 するが企画観光局の担う役割というのは、とても重要だということが分かりました。とともに、首長会議にてチェックするとおっしゃっておりましたが、静岡市からも大分お金を出していることでもありますので、そのあたりのチェックをもう一度考えていただくということも、また改めて意見・要望として述べさせていただきたいなと思います。  次の質問にいきます。  先ほどの1番目の質問で、各市町が持つ観光資源、静岡は歴史文化街道だったり、藤枝、焼津は港まち、さらには、大井川水系といった文化がそれぞれありますが、それぞれの違いを尊重した取組が必要だと思うんですけど、その取組をどのように反映していくのか、お答えください。 58 ◯福地観光MICE推進課長 各地域の違いをどういうふうに尊重していくかという御質問だと思いますけれども、大きく捉えますとやはり5市2町の圏域は、一部入っていない地域もあるというものの、東海道でつながっている地域であると、東海道が通っていないところにしても、例えば、大井川の筋の街道がまた別にありますし、田沼街道等もございます。東海道を軸に街道でつながっている地域という捉えができるかと思いますので、最大公約数的にいうと1つの切り口が街道交流になると考えております。  そういったものをいかに調和させていくかは、そこの看板を掲げた中でそれぞれの地域がPRしたいものを吸い上げていく、取り入れていく形だと思います。その辺は、先ほど首長会議の話もありましたけれども、DMOの中に5市2町の担当者が今年度から配している取組もありますので、定期的に各市町とのやり取りをする中で、いろんな要望を吸い上げてDMOの事業に取り入れていくことをやっております。そういう中でうまく調和を図っていく形になると考えております。当然、各市町がアピールしたいものは売り出せるように対応していると聞いております。 59 ◯白鳥委員 今の浜田委員のDMOについての関連で1つ聞かせてください。  2月3日の静岡新聞で、島田市のDMOの形成を目指すという内容が出されておりまして、22年度から観光特化した部署を新設すると書かれておりました。これについての市の認識なんですけれども、特段これは対立するようなものではないと何となく理解できるんですけれども、これをぱっと見たときに何なんだろうという印象を持ったわけです。それについて、市の認識と、これについて何らか島田市から経緯説明等があったのか、確認させてください。 60 ◯福地観光MICE推進課長 島田市の観光協会が数年以内にDMO法人化を目指しているというお話は聞いております。具体的な細かい説明はないですけれども、我々も情報収集しながらその辺の動きは聞いているところです。  流れ的には、正式にDMO認定される前に、一度、候補法人化という段階を踏むとも聞いておりまして、設立されるのは数年後になると見ております。  現時点でも、するが企画観光局と島田市の観光協会とは相互補完するという形で連携しております。これがDMOに発展しても、その関係性は基本的に変わらないと考えております。するが企画観光局は5市2町のDMOとして、それぞれの市町が取り組む主なものを吸い上げてPRしていく形になりますけれども、島田市で特にこれはみたいなものがあれば、今も観光協会がさらにプッシュするという役割分担をしていますので、恐らくDMOができた後もそういう関係性が継続されると考えております。 61 ◯白鳥委員 本会議でも、田辺市長がこのDMOを進めていくに当たって、するが企画観光局の理事長であるということで、これから指導的な立場で頑張っていくという話があったわけでありますけれども、組織的に新たにこういったものが立ち上げられていくということを見たときに、何となく静岡市が軸となっているDMOについて、島田市から見ると若干物足りないなというところがあって、これは島田市を中心として、大井川流域と関係しながら新たなDMOをつくっていくというイメージになってくるわけです。  ですから、今後、組織的な関係、どんなふうに進めていくのか、3年後ぐらいのスタートになろうかと思いますけれども、その辺についてもう一度しっかりとグリップしとかなきゃいけないと思うので、それについての認識をお聞かせください。 62 ◯福地観光MICE推進課長 いかにその辺をグリップしていくかというところですけれども、当然、するが企画観光局と我々が風通しよく連携していく中でテーマに取り上げていきたいと思っておりますし、行政も含めた5市2町の会議もございますので、そういうところでしっかりと固めていきたいと思います。 63 ◯白鳥委員 今回はそれだけにしときますけども、それとあと、DMOでせっかく進めている中で、新年度は「どうする家康」が非常に大きな観光テーマになってくるだろうと考えたときに、するが企画観光局に対して、静岡市として「どうする家康」の事業についてどんなふうに反映させていきたいと意見具申しているのか、御説明をいただけますか。 64 ◯福地観光MICE推進課長 DMOのするが企画観光局の「どうする家康」における関与ということだと思いますけれども、「どうする家康」活用推進協議会のメンバーに、するが企画観光局も入っております。協議会の中でいろいろと進めていく中で、誘客とか周遊促進に取り組む部会がございます。そこには我々も入っているんですが、するが企画観光局がそこのリーダーシップを取ってやってもらうような役割分担を、今、しているところです。  具体的には、市内の周遊促進は我々も働きかけていきますけれども、するが企画観光局ではおもてなしクーポンを今、駅とかに設置してあるんですけども、それを持っているといろんなお店とかサービスが割引で利用できるものがございますが、「どうする家康」に合わせて、5市2町の圏域でお客さんがサービスを受けられるようなものをつくっていきたいと伝えてありまして、それに向けて検討を進めてもらう予定でおります。  ということで、大河ドラマに関連した取組、誘客の目玉になってくると思いますけれども、その中でもするが企画観光局には重要な役割を担ってもらう予定でおります。 65 ◯浜田委員 最後のほうにありました大河ドラマ「どうする家康」に関連しまして、次の質問に移りたいと思います。  資料-2の62ページ、大河ドラマ活用推進事業についてお伺いします。  先ほどの高木委員の質問の中にも、大河ドラマ館では静岡独自の展示を考えているとありました。やはり、大河ドラマで来ていただくには、それを見たファンの方にも影響するということもありますので、NHKとのお話がとても重要だと思います。現在のNHKとの協議状況はどのようになっているのか、お答えください。 66 ◯福地観光MICE推進課長 NHKとの協議の状況ということでございますけれども、頻繁に連絡は取り合っております。やはり、よりお客さんが呼べるような展示をぜひつくってもらいたいという申入れは常にしているところでございます。  大河ドラマ館の誘致に向けては、昨年のドラマの発表以来ずっと続けてきているんですけれども、その中である程度、大河ドラマ館を設置しますというお互いの意思確認、協議文書の取り交わしを昨年の10月にしておりますので、今後、具体的に中身を詰めていく中で関係性の基礎はできていると捉えております。  具体的な中身に関しましては、脚本、シナリオの中身を教えていただくということは、向こうも守秘義務があると思うのでなかなか聞き出せない部分はありますが、その辺をキャストの発表とかから類推しながら、こういうことがあるんじゃないか、ああいうことがあるんじゃないかとつっつきながらいろいろ交渉している状況です。展示内容については今の時点で申し上げることはできませんけれども、常に静岡市のことを意識してもらえるような関係性をつくってやっているところです。 67 ◯浜田委員 配役された俳優のファンの方も来ていただくということもありますし、NHKとの協議をぜひ今後とも進めていただきたいと思っております。そこはまた、意見・要望で伝えます。  それでは、次の質問です。  大河ドラマの活用という意味では、ちょうど令和5年1月にグランドオープンする歴史文化施設とも連携が必要だと思います。歴史文化施設と連携したPRについてどのように広報していくのか、お答えください。 68 ◯福地観光MICE推進課長 歴史博物館と連携したPRについてですけれども、オープン、スタート時期が大河ドラマ館も大体近い時期になると思いますので、一体となったプロモーションは当初から視野に入れて予算を計上しております。我々がPRしていく内容に歴史博物館も行ってくださいねというものを必ず盛り込んで、PRを意識して進めてまいります。  あと、これは今、案という状況で、協議会の決定を経なければという内容であるんですが、大河ドラマ館歴史博物館のセット入場券をつくっていく予定でおりますので、大河ドラマ館に来ていただいた方はシャトルバスに乗って、そのまま歴史博物館も楽しんでいただく、駿府城公園も行っていただくという流れがつくれるような取組、PRをしていきたいと考えております。 69 ◯浜田委員 さらに、こちらの事業内容の2番目に誘客及び市内周遊促進とあります。周遊性を確保するための対策をどのように考えているのか、お答えください。 70 ◯福地観光MICE推進課長 周遊性をいかに確保するのかという御質問ですが、これについても、まだ決定前で事務局案ですけれども、先ほど御答弁させていただいた中でおもてなしクーポンのお話もさせていただきましたが、そういう仕掛けもございますし、あと、セット券ですね。大河ドラマ館歴史博物館のセット券にさらにサービスをつけていくことを考えております。それを持っている方については、例えば電車の1日切符の割引が受けられますとか、市内のツアー会社の旅行の参加に割引ができますとか、まぐろきっぷの割引が受けられますとか、そういう入場券自体に付加価値をつけていく形で周遊を促していく取組を考えたいと思っております。 71 ◯浜田委員 大河ドラマの話から少し離れてしまうのですが、家康公が来年のタイミングでフィーチャーされるということもありまして、静岡市とゆかりのある徳川家といいますと、私たちの会派要望でもよく言っております徳川慶喜公も、ぜひともこのタイミングで少し関連性を持っていただけたらいいなと思っております。そういったことも踏まえ、今後の徳川慶喜公の積極的なPRについてどのように考えているのか、併せてお伺いします。 72 ◯中川歴史文化課長 徳川慶喜公をはじめ、今日の静岡市の礎を築いた偉人の紹介につきましては、本来の歴史を知る上で欠かせないものと考えております。今後も調査研究を続けてまいります。その上で、歴史博物館や市内の施設での展示を通して、また、本市との関わり、その歴史を市民に広く知ってもらえるように今後も努めてまいりたいと思っております。 73 ◯浜田委員 それでは、次の項目に移りたいと思います。  資料-2、63ページ、ナイトツーリズム推進事業についてお伺いします。  先ほどの61ページの事業とも関連する内容ではありますが、こちらの具体的な照明の話をお伺いしたいと思います。  まず1番目、今回の予算としまして1億3,900万円がありますが、こちらの内訳、デザインに関係する経費、初年度等の整備だと思うのですが、そのあたりの内訳をお伝えください。 74 ◯福地観光MICE推進課長 1億3,900万円、整備費用の内訳でございますけれども、うち400万円が予算上は石井幹子デザイン事務所に対するデザイン監修料で、残りは工事費になります。これは一般競争入札で地元の電気工事業者などを想定しておりますけれども、一般競争入札で工事を発注する経費でございます。設計に係る経費につきましては、今年度の予算で対応しております。 75 ◯浜田委員 先ほどの質問の中でデザイン費と、あと初年度の設備関係の経費とありました。さらに、ここから次年度以降、本格整備に係る費用として毎年ある程度お金は積まれていくと思うのですが、毎年どの程度のお金を創出するのか、お答えください。 76 ◯福地観光MICE推進課長 先ほど高木委員に御答弁した内容と同じになってしまいますけれども、来年度、計画策定の中で積算等を含めて詰めていく予定であります。  繰り返しになりますが1億3,900万円、これもかなりの投資だと思っておりますので、予算については市民の皆さんに御理解いただけるような金額で収まるような形で詰めていきたいと考えております。 77 ◯浜田委員 まさにおっしゃられたとおり、この1億3,900万円は安いお金ではないので、ぜひともその有効利用を考えていただきたいと思っております。  また、それを踏まえて、今回のナイトツーリズム推進事業だけでは、やはり残念ながら新たな宿泊客、いわゆるお金を落とす仕組みまではなかなか厳しいのではないかと私は思います。  そういったことも踏まえまして、ナイトツーリズムの今後の展望をどのように考えているのか、お答えください。 78 ◯福地観光MICE推進課長 夜景の創出だけでは、なかなか宿泊の創出につながっていかないという御指摘です。おっしゃるとおりだと思っておりますので、今後の展望につきましては、ハード整備的な夜景をつくっていくということだけでなくて、ソフト面で誘客をきちっと進めていく、この両輪で取り組むべきであると考えております。  来年度に向けて、夜景のホームページ、特設サイトを開設いたしましたのでまず認知度を高めていく。来年度につきましては、プロモーション動画等をつくっていきますので、英語版もつくったりしながら国内外の皆さんに認知していただければと考えております。  ただ、それだけでもまだ足りないと思っておりますので、宿泊につなげる取組としましては、このナイトツーリズム事業の中ではないんですけれども、団体旅行の助成を今年度から始めております。そういう制度を活用しながら、これは市内の施設2か所以上行ってもらわなければなりませんので、そういう中で今後は駿府城公園歴史博物館、夜までいていただくようなツアー造成を働きかけたり、日本平の夜を回っていただいてその上で宿泊してもらうとか、そういうところの営業に力を入れていきたいと考えております。  我々の取組に民間事業者の皆さんも、今、呼応していただけている状況です。今はトライアル的な形で国費を活用した補助事業等でナイトクルーズをやっていただいたりとか、夜間のタクシーツアーをやっていただいたりしておりますので、そういったものを本格化させていくところを関わっていきたいと思っております。  あわせて、来年度につきましては、大河ドラマプロモーションがありますので、その中で夜景もきっちりとPRしていきたいと考えております。 79 ◯尾崎委員長 暫時休憩します。                 午後0時1分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時5分再開 80 ◯尾崎委員長 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開します。  質疑を続けます。 81 ◯浜田委員 資料-2の63ページ、国際化推進事業についてお伺いします。  こちらの事業の対仏交流・プロモーション事業の中にカンヌ市との覚書に基づく行政交流とありますが、現在、コロナ禍を踏まえた上でどのように行われているのか、お答えください。 82 ◯萩原国際交流課長 カンヌ市との覚書についてですけれども、平成30年10月、カンヌ市長を本市に迎えまして、政策研究に関する覚書を締結しました。覚書では、防災、財務、観光・文化、高等教育、この4つの分野での政策研究を進め、双方の郷土繁栄を促進することとしています。
     カンヌ市長が来静したときには、防災と財務に関する視察や意見交換を実施しました。翌年、平成元年には、静岡市から副市長ほか職員が現地を訪問し、観光・文化や環境を中心とした取組について視察や意見交換を実施しております。その後ですが、静岡市は、高等教育の取組としまして、学校法人鈴木学園とカンヌ市立観光業高等学校がパートナーシップ協定を結びまして、若者が料理の学びを通じた文化交流を行っております。  カンヌ市では、本市の防災の取組を視察したことを契機に津波への取組を進めております。来年度は、カンヌ市の防災部門の職員が、コロナの状況を見ながらですけれども、本市に1週間程度来ていただいて研修をするという予定も組んでおります。  実はこの覚書は、締結したときは今年度までの期限でありました。これは延長していきたいということで両市で考えております。今後は、カンヌ市が先進的に取り組んでいる環境についても静岡市としては研究していきまして、SDGsについて相互協力して進めていきたいと考えております。 83 ◯浜田委員 ぜひとも静岡市の魅力がさらに伝わっていくように取組を進めていただきたいと思っております。  また、引き続き、その2番目の事業なのですが、今年度予定している姉妹都市交流事業について、コロナ禍でいろいろと大変なところはあるかもしれませんが、どのような検討が進められているのか、お答えください。 84 ◯萩原国際交流課長 すみません、1点訂正させていただいてもよろしいでしょうか。  先ほどお答えさせていただいたときに、カンヌ市が来た翌年、私、平成元年と言ってしまいましたけども、令和元年の誤りです。令和元年に静岡市から副市長ほかがカンヌに行っております。  それでは、姉妹都市交流について、どのような検討をしているかということについてお答えさせていただきます。  来年度、姉妹都市交流事業は、主にコロナで延期となっているオマハ市、カンヌ市の周年記念などを予定しております。  まず、オマハ市との交流についてですが、周年事業は、令和2年度に55周年記念事業を予定しておりました。これを令和3年、令和4年と2度延期しております。これを規模を縮小して令和4年度に実施したいと考えております。本市からの使節団が訪問する事業は中止といたしますけれども、民間交流によってオマハ市内にある日本庭園の修復支援事業が進められておりまして、必要がありましたら、この完成式典等に職員を派遣する用意をしております。  また、オマハ市から静岡市に使節団が来る予定があります。本市内で55周年を記念した式典を実施しようと考えております。受入れが中止となった場合には、オンライン等で実施することを検討しております。  カンヌ市ですけれども、こちらは、今年度予定しておりました30周年記念事業を来年度に延期して、本市からの親善使節団の派遣、カンヌ市現地での記念事業の実施ができるように検討しております。カンヌ市では、日仏自治体交流会議の誘致活動とか、また覚書の更新の予定もありますので、これらを併せて実施していきたいと考えております。  また、鈴木学園とカンヌ市立観光業高等学校の料理交流も継続し、実施してまいります。 85 ◯白鳥委員 国際交流の関係で1点聞かせてください。  友好都市のベトナム、フエ市との交流についてです。十数年前でしょうか、小嶋前市長のときに結ばれた友好都市の関係があろうかと思います。その後、議員団としても交流をするということで、フエ市にお邪魔させていただいたということがありました。  コロナもあろうかとは思いますけれども、話に聞きますと、その後、民間同士の交流が進められているようなお話を聞きます。また、その当時でしょうか、職員派遣ということで、下水道工事などの教育を受けたりということも静岡のほうで行われたというお話も聞いておりました。  しかし、その後、民間交流をされている方のお話を聞きますと、行政の動きが非常にないと聞いているんですけれども、その辺、現状はどんなふうになっているのかという点と、どのように考えているのかという点をお聞かせください。 86 ◯萩原国際交流課長 これまで平成27年と29年に、フエ伝統工芸フェスティバルがありまして、そこに職員を派遣し、文化芸術の関係での交流を行っています。29年の派遣時には、副市長も、また産業振興課の職員も現地に赴きまして、伝統工芸に関する交流等をしております。  このフエ市との交流は、民間の交流が基になりまして、子どもの家とか青年の交流館とかが寄附で建てられたりとか、とても意義深い活動をしていただいているということを承知しております。ですので、令和2年度のときに、友好都市提携15周年だったものですから、国際交流協会でも記念事業として、フエ市との交流をさらにやっていくために、フエ市から学生を招いて学生間の交流を計画しておりましたけれども、残念ながらコロナで中止になったといういきさつがございます。  また、フエ伝統工芸フェスティバルも今年度に行く予定もありましたが、これがオンライン開催になり、またそれが中止になってしまったことで、なかなか思うように交流ができていない状況です。しかし、来年度もちょっと予算を取らせていただきまして、この伝統工芸フェスティバルが現地で開催されることを想定しまして、また職員もちょっと間が空いてしまいましたので、現地に行ってフエ市との交流をきちんとつなげていけるような、そんな取組を来年度していきたいと考えております。 87 ◯白鳥委員 そうしましたら確認なんですけれども、行政的な関係の中においても、ベトナムというお国柄、なかなか政治的に難しいところもあろうかとは思いますけれども、行政的な意味では、フエ市にしましても、静岡市にしましても、お互いそういった意思は続いているということでよろしいですね。その辺の確認だけお願いします。 88 ◯萩原国際交流課長 はい。両市とも意思確認は続いております。例えば季節の挨拶ですとか、またフエ市で代表者の方が異動になったりですとか新しい方が来たときにはお互いに御挨拶をするですとか、そういったことを続けながら、またコロナ後にきちんと交流をしていけるような体制を整えております。 89 ◯浜田委員 それでは、次の質問に移りたいと思います。資料-2、64ページ、歴史文化施設建設事業についてです。  さきの補正予算でも出てきましたが、一連の建築基準法違反について、2月25日から工事が再開されているとありました。ただ、私たちの意見・要望でも述べさせていただいたように、本件の法令違反については、やはり看過できないと厳しい意見を述べさせていただきました。そういったこともありまして、いま一度確認させていただきたいと思います。  記者会見にて、建築基準法上、計画通知の変更申請が必要であったが、申請していない部分の工事を確認済証の取得前に着手してしまったとおっしゃっておりました。申請の有無を確認する前に施工してしまった経緯と、その原因がどこにあったのか、説明してください。 90 ◯中川歴史文化課長 歴史博物館の建設工事につきましては、令和2年10月22日付で建築確認済証が交付され、そして令和3年1月5日に起工式が執り行われ、工事に着手し、これまで施工を進めてきております。  このたびの建築基準法の違反内容につきましては、関係法令所管課におきまして計画変更を申請し、確認済証の交付を受けた後に工事着手すべきものを、この交付前に工事着手したことによるものでございます。  法令違反の原因につきましては、展示を行う上での展示計画の法令上の取扱いについて、関係法令所管課との協議状況の確認や計画変更申請の必要性の有無について、建設事業の担当課である当局、そして工事監理を行っております設計事務所及び展示工事の施工業者との間で情報共有をしていなかったことが原因であります。  今、委員からもございましたように、建築指導課には令和4年2月3日に計画通知の変更申請を行いまして2月24日に確認済証の交付を受け、現在は停止しておりました部分の工事を再開しているところでございます。 91 ◯浜田委員 申請の手続の不備と、もう1つの使用材料の間違いについても確認させていただきます。  建築基準法違反により発覚した壁・天井の使用材の間違いについて、不燃材と準不燃材の価格の差は大きいと指摘されています。建材の張り替えに当たり、間違って施工した建材の解体・撤去費用、処分費、建材購入費、施工費等の費用は誰が負担したのか、お答えください。 92 ◯中川歴史文化課長 建材の張り替えに当たって間違って施工した建材の解体費や処分等の費用負担につきましては、発注者である我々市、それから工事監理者である設計事務所、そして建築の工事施工業者の3者で、負担に関する調整を現在、進めているところでございます。 93 ◯浜田委員 法令違反がないように今後の徹底と、またさらに、今、検討案を打合せ中という話でしたので、分かり次第、また御連絡いただけると助かります。  それでは、次の話に進みたいと思います。  それを受けまして、少し遅くなってしまったのですが、予定どおり変わらないと言っております来年1月のグランドオープンに向けた現在の準備状況はどのようになっているのか、お答えください。 94 ◯中川歴史文化課長 現在進めている施設の建築工事の完成後、時期としては令和4年7月から12月に、プレオープンということで、戦国時代末期の道と石垣の遺構を展示している1階部分について公開させていただきたいと思っております。  また、プレオープンの期間中につきましては、2階、3階に設置している展示室の展示設置作業など、その期間でなくては見ることができないバックヤードツアーの開催や、そのほかにコンサートや野外でのマルシェなど、試行的な実施を計画しております。  まず、準備段階で大切なものは、多くの皆様にこの博物館の存在を知ってもらうことで、博物館の広報について、グランドオープンに向けて全国の方々に来館していただくために、一般的ではございますが、ポスターやチラシ、そのほか雑誌への掲載、SNS、そして公共交通機関のコンコース、またラッピングバス等の様々な媒体を活用して情報発信を実施してまいります。 95 ◯浜田委員 1月のグランドオープンに向けて、周知徹底も重要かと思いますが、本来の魅力である呼び水となる特別展の企画は、現在、どのように進められているのか、教えていただけますか。 96 ◯中川歴史文化課長 開館に向けて特別展示の企画の現在の状況、どのように進められているのかでございますけれども、企画展示室につきましては、例えば、駿府の名宝であるとか港町清水の歴史みたいな市に非常に密接するもの、それから市が所有する歴史資料、これだけでは足りませんので、外部からお借りする資料などを組み合わせて、常設展示とは異なった視点で資料を紹介させていただきたいと思っています。  なお、企画展示や地域展示につきましては、1年間で3回から4回程度開催する予定でおります。開館年度の令和4年度におきましては、大河ドラマ「どうする家康」の放映に併せ、駿府を本拠地に天下を治めた大御所徳川家康を、静岡市内のゆかりの資料とともに、家康の政治、そして駿府での暮らしなどを紹介してまいりたいと思っているところでございます。 97 ◯白鳥委員 関連して伺います。  収集する展示物の状況はどうなっているのかということなんですが、今まで甲冑のレプリカの製作とか、あるいは新たに見つかった戦国時代の道とか、いろんな話が出てきています。やはりこういった博物館を開館するに当たっては、目玉となるような収集品が必要になってくると思っているので、現時点でなかなか言えないかとは思いますけれども、何か1つでもお話しいただければありがたいと思っているということと、それから、本会議でうちの代表質問に答弁していただきましたけれども、今までの資料館にあったものがどんな形で歴史博物館に移行していくのか、その辺の整理がどんなふうになっているのか、改めて聞かせていただきたいと思います。その2点、それぞれの課からお願いします。 98 ◯中川歴史文化課長 歴史博物館開館に向けて展示物の収集状況でございますけれども、令和5年1月にグランドオープンを迎える歴史博物館の展示室で常設展示する資料につきましては、当初、約130点を予定しております。  そのうち実物──本物の資料につきましては約80点。こちらにつきましては、既に全てそろっております。その他、残りが複製する資料、今、委員がおっしゃったいわゆるレプリカの資料です。こちらは約50点用意する予定ですが、そのうちあと15点ほどが現在製作しているもの、そして来年度、数点製作するものがございますので、一応、準備に向けて順調に用意させていただいております。  これだけにとどまらず、静岡で歴史博物館が開館するということに関しまして広く知られているということがよく分かるのは、こういう資料がありますとか、いろいろ情報として入ってきております。当然、それはいいもの、そうでないもの、本物であったりそうじゃないもの、いろいろございますので、その辺の見極めは当然必要になりますけれども、そのような情報が入ってくるということは広く知れ渡ってきているのかなと感じております。 99 ◯本野文化財課長 12月末に47年の幕を閉じた資料館の収蔵品について、歴史博物館への移行はどうなっているかでございますが、現在、資料館で収蔵しているものは780件ございます。このうち300件が静岡市が所有するもの、残りの480件が個人、法人、寺社仏閣となります。その中で浅間神社様のものが130件ほどございます。  そのほぼ全てを皆様に御内諾をいただきまして、資料につきましては、全て歴史博物館へ移行を準備しております。ただ、何点かは、埋蔵文化財センターに運び出して保存することになっておりますが、まだ内容につきましては目下検討中でございます。歴史博物館の収蔵庫の完成の度合いを見ながら運び出し、運び込みも調整していきたいと思いますので、資料館の資料につきましては、今、順調に引継ぎされていると御理解いただければありがたいです。 100 ◯白鳥委員 歴史博物館ができることによるメリットの1つに、今までなかなか公開されなかった浅間神社内で所蔵されているようなもの、あるいは久能山東照宮で所蔵されているようなもの。久能山東照宮の場合は博物館があるので多少、公開されているものはあろうかとは思いますけれども。その辺の宝物の公開を期待しているわけですけれども、浅間神社と、何か具体的に協議しているのか、聞かせていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 101 ◯中川歴史文化課長 浅間神社様が所蔵されている文化財の公開についてでございますけれども、さきに文化財課長が答弁させていただきましたように、文化財資料館に収蔵されていた資料につきまして、浅間神社様には、歴史博物館等への引継ぎに向けた調整に非常に御協力をいただいております。  文化財資料館で保管されていた宝物以外の浅間神社様がお持ちになられている宝物などにつきましては、浅間神社様と市がこれまで築いてきた関係を大切にした上で、今後も前向きに協議、調整をしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 102 ◯浜田委員 それでは、次の事業に移らせていただきます。  資料-2、64ページ、駿府城跡天守台野外展示事業についてお伺いします。  先ほど、堀委員の御質問、答弁でもありましたが、デジタル技術の活用──VR等を活用したPR映像の作成等により、歴史を感じていただけるような仕組みが行われるという話をお伺いしました。そうなりますと、そこに関係する人たちが1つ気になる事項として、天守台の再建があると思います。  そこでお伺いします。天守台再建を前提にした事業なのか、それとも放棄されたのか、そのあたりの見解を教えてください。 103 ◯中川歴史文化課長 駿府城公園の整備は、平成3年に策定された駿府公園整備計画に基づいて実施してきたものでございます。天守台の発掘調査は、この計画の一環として、天守台周辺の整備方針の決定に向けて、その大きさや残存状況など、学術的データを得るために実施してきたものでございます。その成果としまして、大御所家康の築いた日本一の大きさの天守台であるとか豊臣秀吉の関与をうかがわせるような天守台と小天守台の発見など、大きな成果がございました。  また、一方で発掘された石垣の石につきましては、割れたりひびが入っているものがございまして、この上に新しい石を積むなど荷重をかけることは難しいということが分かってまいりました。しかしながら、専門家の方々からは、石垣の構造そのものは現在、安定しているということで、石垣が崩れてしまうことは考えにくいということ、保存処理を行っていけばこのままの状態で見せていくことは可能だという御意見をいただいております。  この発掘調査の成果や今申し上げたような石の状態を踏まえ、この遺跡をまずはしっかり保存しながら観光資源として有効活用を図るために、天守台を間近に見られるルートと周りの広場の整備などを行っていきながら、野外展示として、発掘した遺構にはあまり手を加えることなく、なるべくありのままの状態を見せていくことを考えております。  駿府公園整備計画で示されております天守台の整備は、発掘された遺構の上に土を盛った広場とするもので、将来の天守台整備の可能性を残した計画として野外展示の計画を現在進めております。ですから、この野外展示は、その1つの過程であると考えております。 104 ◯浜田委員 次の質問に移りたいと思います。  資料-2の67ページ、シズオカ・サンバカーニバル開催費助成についてお伺いします。  ちょうどゴールデンウイーク中に開催されますシズオカ・サンバカーニバルの運営についてですが、これを進めるに当たり、実行委員会はどのような形で行われているのか、お答えください。 105 ◯鈴木まちは劇場推進課長 シズオカ・サンバカーニバルの主催は、委員の御質問にありましたとおり、商店街のにぎわいづくりを目的とした実行委員会が運営しておりまして、実行委員会の構成は、紺屋町、呉六、呉服町、七間町の4商店街の集合体である静岡市中央商店街連合会が組織の中心となっておりまして、実行委員長は、その連合会会長の久保耕介氏が務めております。 106 ◯浜田委員 次に、今回の予算が助成金額として昨年度よりも200万円増の1.5倍となっておりますが、その1.5倍になりました経緯と、また予想しております参加団体についての説明、あと予算規模はどのくらいを想定しているのか、お答えください。 107 ◯鈴木まちは劇場推進課長 まず、増額の経緯ですが、シズオカ・サンバカーニバルは、2年前の令和元年度は第20回記念大会として参加チームを増やして実施し、その後もイベントの規模の拡大を見通していたのですが、残念ながらコロナ禍により2年連続中止が続いております。  実行委員会では、今後のイベントの再開に当たり、イベントの拡充策を通じまして地域経済の活性化、消費活動の促進を図るため、令和4年度は、ステージショーの拡充や県外のサンバチームの招聘などによって商店街への来客を増やすような取組を実施することを企画しております。そのための補助金を増額したものでございます。総事業費は約900万円を想定しております。 108 ◯浜田委員 次の質問に移りたいと思います。  資料-2の69ページ真ん中、静岡市民文化会館建設事業についてお伺いします。  さきの2月補正の予算審議にて、静岡市民文化会館再整備事業の基本構想・基本計画並びにスケジュールを広く市民にも伝え、リニューアルに向けた機運を高めていきたいと私たちからも要望いたしました。その中で、機運を高める1つの要因として、周知徹底、市民の皆さんにいかに知っていただくか、愛してもらえるかだと思っております。  そこでお伺いします。市民の皆さん、特に会館利用者の方々への周知はどのように考えているのか、お答えください。 109 ◯萩原文化振興課長 現在、策定した静岡市民文化会館再整備基本構想・基本計画及び再整備後のイメージを市のホームページ及び静岡市民文化会館のホームページにおいて、市民の皆さんからいただいた御意見とともに掲載しております。今後も、再整備事業を進めていく中で、市及び静岡市民文化会館のホームページ等で随時進捗状況等を公開していきたいと考えております。  また、静岡市民文化会館の利用者の方々に対しましては、これまでも再整備に関するアンケートですとかヒアリング等を実施させていただいてきました。今後も、現時点でのスケジュール、特に休館の予定につきましては、利用者の方々に大きな影響を与えると思いますので、丁寧に御案内するとともに、今ある市民文化会館がどのような形になるのか、そういった再整備後のイメージですとか事業の進捗状況をより分かりやすくお伝えできるように、文化会館内での掲示の実施なども検討しながら、リニューアルに向けた機運を高めていきたいと考えております。 110 ◯浜田委員 私からの質問の最後の項目になります。  今回のこの事業一覧の中には載っておりませんが、日本平動物園の運営事業についてお伺いしたいと思っております。  静岡市の観光、魅力を発信する上で日本平動物園の存在は大きなコンテンツであり、大きな魅力の1つだと私も思っております。そこでお伺いします。動物園の使命でもあります種の保存事業について、新年度ではどのように考えているのか、お答えください。 111 ◯竹下日本平動物園長 これまでもお伝えしているとおり、動物園の使命として4つの役割がございます。それは、種の保存、調査研究、環境教育、それからレクリエーション。その中でも種の保存は最も重要なものだと考えております。  一方で、この種の保存事業は当園だけでできるものでもございません。やはり全国の動物園同士が協力をして種の保存につなげていくということになるかと思います。  その中で、昨年11月26日になりますけれども、クラウドファンディングで導入したジャガーが大阪の天王寺動物園から来た雄と交尾をして無事双子を出産したということで、もう既にこれは報道等で御承知かと思います。  そういった中で、新年度、どういった形で取り組んでいくかということで、本当にタイムリーだったんですが、これももう報道されているんですけども、ボルネオオランウータンが横浜から昨日到着しました。ジュリーという雄なんですけども、これは平成5年に日本平動物園で生まれた雄でして、当時、親が亡くなってしまったもんですから人工保育で育てられたというちょっと特殊なものです。その3年後に神奈川県の野毛山動物園に移りまして、それで26年ぶりに繁殖のために日本平動物園に戻ってきたことになります。  このボルネオオランウータンも絶滅危惧種で大変貴重な動物です。ですので、我々も来年度は、ミンピーという雌がいるんですけれども、この2匹で繁殖に向けて頑張ってもらえればと考えております。 112 ◯浜田委員 すごくわくわくするような日本平動物園のニュースを聞かせていただき、ありがとうございます。  さらに、今、幾つかお話がありましたが、日本平動物園の魅力をより引き出すために、新年度の取組をどのように考えているのか、お答えください。 113 ◯竹下日本平動物園長 御承知のとおりコロナの影響を受けまして、ここ2年間、動物園は2度の閉園等もございまして、動物園まつり、あるいは夜の動物園といった人気のイベントが軒並み中止になって、なかなか皆さんに楽しんでいただくことができないという状況でありました。  そういった中、先ほども申し上げた種の保存というのは非常に大切なことですので、やはり新しい命が生まれたところを見ていただく、そのほか触れ合い等で動物の息を感じて触ってもらって、そういった部分を楽しんでいただければと思っております。そのためには、コロナの状況を注視しながら、これまでの人気のイベントを再開できるようにやっていければなと考えております。 114 ◯白鳥委員 71ページになりますけども、下から2段目のスポーツ交流課の事業です。  野球を活かしたまちづくり推進事業ということで今年度も示されておりまして、いよいよプロ野球のオープン戦も始まり、球春が来ているなということで盛り上がってきていると。静岡でもオープン戦が行われて多くの皆さんが観戦されているということで、非常にこの辺の事業については高い評価をさせていただいております。  その中で、この事業を推進する目的の中に、田辺市長が初当選された当時から言われているプロ野球の地元球団の創設が示されているわけです。いろんな関係者との協議もしていますよとも書かれているわけですけれども、現状、プロ野球球団の創設が果たしてどうなのかと疑問も感じているわけですけれども、その辺、もし協議されていることがあるならば教えていただきたいと思うのと、この辺の可能性についてどんな認識を持っておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。 115 ◯長澤スポーツ交流課長 プロ野球の球団創設には、NPBが定める野球協約に規定する様々な条件を充足することが求められて、本当に超えなければいけない高いハードルであることは十分承知しております。  そういった厳しい状況の中で、球団の創設に向けて、これまでプロ野球のトライアウトとかフレッシュオールスターゲーム、それから、先ほど委員からも楽天のオープン戦が草薙で始まりましたと御紹介がございましたが、そういった事業を通じて、大規模な野球イベント等を開催することによって市民の皆さんの野球熱の醸成を図ってきたところでございます。今、御紹介したそれぞれのイベント等には1万人程度の来場者があったということで、そういった意味では、交流人口の増加とか、もしくはにぎわいの創出にも寄与してきているんだと受け止めております。  そういった中で、本年度、スポーツ振興課が実施した市民アンケートの中の「本市を本拠地とするプロ野球球団があるとよいと思いますか」という問いに対して、「とても思う」、「少し思う」という方が51.2%いらっしゃいました。そういった現状もございまして、確かに球団の創設は本当に様々な課題があります。様々な御意見があることも十分承知しております。そういった中で、我々としては、関係者の皆さんと連携しながら一歩ずつ前進してまいりたいと考えておりますので、何とぞ御理解いただければと思います。 116 ◯白鳥委員 この話が本会議で市長の口から発表されたときに、静岡新聞に大きく掲載されました。たまたま、私は高校の先生方と話をする機会がありまして、その話を聞いた高校生の皆さんにプロ野球球団が本当にできるんですかと先生も聞かれるし、その先生方から私も聞かれているということで、当時の高校生たちも、特に野球に関係する部活に入っている生徒さんたちからは大きな期待が寄せられているということが実はありました。  その後、見通しがないままに、プロ野球球団の創設は進めているんですよと、事業として説明がずっと続けられていることについては、私は若干、やっぱり高校生に対しても非常に失礼なのではないかと思った時期があります。  これから4次総を検討していくことになろうかと思いますが、果たしてこの4次総の中ではプロ野球球団についてどんなふうに扱われていくのかとちょっと注目をさせていただいているんですけれども、この1年でじっくりと検討していくことになるのかもしれません。現状、どんなふうな検討をされているのか、4次総に向けての検討はどうなのか、この言葉自体を登載するのか、いかがでしょうか。 117 ◯長澤スポーツ交流課長 4次総への登載についてでございますが、先ほど説明させていただいたとおり、関係者の皆さんと一歩ずつ進めさせていただきたいということで、引き続き登載をさせていただきたいと考えております。 118 ◯白鳥委員 見解の違いはしようがないですから、また要望・意見で言ってもらうようにしますので、お願いします。  それから、まちは劇場推進監が同席をされているのでちょっと聞かせていただきますけれども、この2年間、コロナで、もう多くのまちは劇場の事業を開催することができませんでした。今年度からはぜひ再開してほしいということで、私たちも応援していきたいと思っているわけですけれども、改めて推進監として、まちは劇場の意義と、それからどのような見通しを持っておられるのかということと、再開に向けてどのような支援を考えているのか、その辺のところについて総合的に御説明いただければと思います。 119 ◯中島まちは劇場推進監 まず、コロナで2年間、いろんなことが中止になったり、延期になったり、オンラインになったり、苦労してきたわけですけれども、その中で見えてきたものもあると思っています。芸術文化が必要かという議論が随分最初の頃ありましたけれども、やっぱり私たちが経済的だけではなく、この静岡市で豊かに暮らしていく中で、そういうものが必要だろうということが分かったのは、いろいろと大変な中でしたけれども、これからの1つの芸術文化政策の希望かなと思っています。  再開に向けて、それとまちは劇場の向かう方向についてお尋ねいただいておりますけれども、そういう中で、やっぱり短期的な成果を出すものと、中長期で持続的にやっていくという話も今日出ていますけれども、両方なければいけないだろうと思っています。早い時期に今までのとおりイベントや祭りを復活させてにぎわいを取り戻していくという努力は新しいこの予算の中にも含まれているわけで、それをやっていく。  もう1つ、4次総の中でも出てくると思いますが、ウエルビーイングという言葉を企業も私たちもすごく使うようになりましたけれども、心も体も健康で過ごしていくために、中長期で取り組んでいく文化政策というものも必要だと思います。新しい静岡市民文化会館に創造的改修と名前をつけたのも、劇場として今までの物を見るだけじゃなくて、我々がそこで活動して創り出していくという機能、劇場法も新しくなりましたし、国の文化芸術基本法も新しくなりましたので、そういうところを受けて、短期的に地域の経済が活性化していく取組と、中長期的に我々の、それから次の世代の幸せをつくっていくような取組を両方やっていくのがまちは劇場の方向性かと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。 120 ◯山梨委員 各委員が様々、万般にわたって質問していただきましたので、質問のないところを質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
     それでは、まず、質問のなかったところで、61ページになります国民保養温泉地プロモーション事業。私も温泉が大好きな一人でありますけれども、この事業ですけれども、新規事業としてワーケーション誘致の記載がございます。まず、この事業の狙いと、そして見込みというか、目標値をどれぐらいに設定されているのか。この事業をやるに当たってサウンディング等ももしかしたらされている部分もあるかもしれませんけど、もしそういうところもあるようでしたら教えていただきたいと思います。 121 ◯福地観光MICE推進課長 国民保養温泉地プロモーション事業ですけれども、まず、これについては環境大臣が指定しているということで、全国の34都道府県61市町村の中で80か所ほどが指定を受けているもので、梅ケ島温泉郷はその1つということでございます。  このプロモーション事業につきましては、指定された梅ケ島温泉郷の知名度をアップさせていくことが一番の大きな狙いでして、関係する自治体が主なメンバーになりますが、国民保養温泉地協議会の総会を静岡市に誘致できたということでございます。実は、総会は令和2年度の予定だったんですが、コロナで令和2年度、3年度と中止になっております。令和4年度も引き続き本市でということで、総会を開催させていただくことになっております。  総会の中で、講演ですとかディスカッションとか、取組事例の発表をしていくことがあると思うんですけれども、そういうところで今回、新規で上げさせていただいているワーケーションの誘致などについてPRさせていただきたいと考えております。  このワーケーションに取り組む理由としましては、昨今、コロナ禍で企業の皆さんも、テレワークとか在宅とか、働き方が変わってきている中で、福利厚生制度の一環としてワーケーションが認められてきていると。大きな企業が中心だと思いますけれども、そういう制度化されたものをうまく取り込んでいきたいということで、この辺は旅行会社と組んで、静岡市の梅ケ島温泉郷を一つワーケーションの拠点として、企業の皆さんにも認知していただきたいということを狙いに取り組むものでございます。  実際に数値目標まではまだ定めていないところですが、今回はワーケーションの案内につながるようなガイドマップを作らせていただいて、そういうものを配っていくことと、モニターツアーの実施を考えております。2泊3日程度のモニターツアーで20人ぐらいにまず来ていただいて、感想もいただきながら、次に向けて事業の中身を構築していくような形で進められればと考えております。 122 ◯山梨委員 それでは、続きまして、65ページになります。  文化財課の文化財保存活用地域計画策定事業でございます。これは新規事業ということで、これまでなかったわけですけれども、文化財保存活用地域計画を今後策定していくということでありますが、この計画というのが、なぜ逆に今までなかったのか、今回、なぜ計画を策定することになったのか、この狙いであったり方向性を教えていただければと思います。 123 ◯本野文化財課長 今、委員から御質問のありました文化財保存活用地域計画につきましては、平成30年に文化財保護法の大改正がありまして、その中で地域の文化財の計画等を各自治体がつくれるという形が制定され、それで様々な準備を整えてきた中で、近年やっと文化財の計画を策定した市町が出てきたというぐらいのところです。  静岡市につきましては、令和4年度からこれをスタートさせていただいて、平成30年の文化財保護法の大規模改正の目的は、活用を明示するというところが大きな点でございました。それは保護行政の中の中長期的な基本方針を定めて、マスタープランとして保存活用の目標を示しながら、基本的なアクションプランとしての計画を目指すという形で進めさせていただく。  ただ、主立ったものとしては、まず未指定のものを含む文化財の把握等をスタートさせて、その中で現状の文化財の課題とか、テーマやストーリーを持った、地域性を持ったゾーニングをかけながら、要は視覚化していくというような形を目指す計画でございます。 124 ◯山梨委員 いい計画ができるように期待をしておりますので、よろしくお願いします。  引き続き文化財課に伺いたいんですけれども、65ページの史跡小島陣屋跡保存整備事業になります。  この小島陣屋跡ですけれども、かなり大きな額で計上されているわけですけれども、この保存事業はいつまでを目途に進めていくのか、今後どのような方針で活用を考えているのか、またどのような効果を狙っているのか、教えていただきたいと思います。 125 ◯本野文化財課長 国の史跡小島陣屋跡の保存整備事業でございますが、令和4年から令和6年までの3か年で約4億5,000万円の予算で進めさせていただいております。主立った事業につきましては、石垣の修復、あと御殿書院と言われる建物がまだ52号線沿いに自治会館として残っているところで、一部復元がメインとなります。  活用につきましては、まだ目下検討中ではございますが、52号線の利便性の高さ、小島という地域性はありますけれども、基本的には歴史文化・教育イベントをそちらで開く。あとはユニークベニューの事業として地元のイベントとコラボレーションができるような形で、あとは、今度、新東名の関係もございますので、上からと、ちょうど結節点の部分がありますので、そこのところでの利活用をしながら、地域の方々が携われるような形で文化財の新しい活用を目指して進めたいと考えております。 126 ◯山梨委員 それでは、続きまして、まちは劇場推進課に伺いたいと思います。  66ページ、国際文化交流事業になります。  事業内容の1に朝鮮通信使文化交流事業の記載がございます。これまでも継続的に朝鮮通信使事業を進めていただいているわけですけれども、コロナ禍でなかなか、できること、できないこと様々あって、本当に関係者の方も苦労してやられているのを私も間近で見てきたわけですけれども、今後、この事業をどのように発展させていこうと考えていらっしゃるのか教えてください。 127 ◯鈴木まちは劇場推進課長 まず、国際文化交流事業の計画について説明させていただきますが、毎年5月に韓国の釜山市で開催される朝鮮通信使まつりに静岡市から芸能団体やアーティストを派遣いたしまして、訪問先の祭りを盛り上げております。逆に10月には、静岡市において日韓文化交流・発信事業を開催いたしまして、釜山市の芸能団体を招聘するほか、朝鮮通信使に関する寸劇などの公演を行いまして、歴史の継承と両市の文化交流を行っているところであります。  現状ですが、令和元年度以降、台風や新型コロナウイルス感染症の影響によりまして日韓文化交流公演は開催できておりませんが、本年度、令和3年度におきましては、朝鮮通信使をテーマとした釜山市と静岡市の小学生を対象としたオンライン絵画コンクールに協力しまして、コロナ禍における新たな形での文化交流を見出したところでございます。  本題の今後の展開といたしましては、令和4年度は、コロナの状況を見極めつつではございますが、釜山市とのリアルな交流の再開を目指しまして、大道芸などの文化交流や朝鮮通信使を通じた交流の継続に努めてまいりたいと考えております。 128 ◯山梨委員 続きまして、67ページになります。SHIZUOKA PICNIC GARDEN開催費助成ですが、今回、昨年に比べて倍額になっているわけですけれども、内容等を見ますと、9月中旬から下旬というのが拡充となっているわけですが、昨年の事業は実際どうであったのか、その成果と、今年にどのようにこれを反映されているのか教えてください。 129 ◯鈴木まちは劇場推進課長 まず、SHIZUOKA PICNIC GARDENのイベントは、都市の公園の新たな魅力や価値を発見して、静岡市の豊富な地場産品を活用することを目的に、おのおのが楽しめる時間や空間を提供するイベント事業でございます。  令和3年度の成果といたしましては、従来は春しか行っておりませんでしたが、ただいまの御質問にありましたとおり、新たに秋にも開催したところでございます。季節の味覚を生かしたコンテンツを実施することで、春には7日間で4万7,900人、秋には2日間で1万8,000人の来場者がありまして、コロナ禍においてもにぎわいの創出ができたということでございます。また、秋のコンテンツは企業からの参画もございまして、参加された来場者の皆さんには、コロナ禍でもゆったりとした時間を過ごすことができたというコメントをいただいております。  令和4年度におきましても春と秋の開催を継続していきまして、今後はオクシズの観光とかごみ減量といったテーマをはじめ、民間企業との公民連携をしていきながら、さらに充実したイベントにしていきたいと考えております。 130 ◯山梨委員 スポーツ関係をしていないので、スポーツを最後の質問にさせてもらいたいんですけども、資料-2、70ページになります。下から2段目、清水日本平運動公園球技場夜間照明改修事業です。  今回、1億7,300万円ということで、かなりの金額が予算計上されているわけですけれども、内容を見ますと投光器の更新ということでLED化とありますが、今回なぜこの事業を行うのか、概要を教えていただきたいと思います。 131 ◯杉山スポーツ振興課長 今回、日本平の球技場夜間照明は、264台の投光器のうち144台が更新されておりませんので、LED化の更新を一気にやろうというものでございます。こちらにつきましては、御存じのとおり、プロのサッカーの試合を行う会場だということで必要な修繕という位置づけで、この照明を優先的に来年度やらせていただきたいということで予算計上しています。 132 ◯山梨委員 一気に照明をつけるということでありますけれども、つまりJリーグのクラブライセンスの球技場として必要だから今回やるということだと思います。当然、これまでもあったように屋根の問題であったり、トイレの問題であったり、様々あるわけですけれども、つい先日、突然でしたけども、3月4日の日本経済新聞に、「静岡・清水駅前にサッカースタジアム、地域活性化の核に」という記事が掲載されました。これは主に企画局中心に進めていただいているわけですけれども、この内容を見ると非常に具体的な記載がありまして、2026年にもエネオスの製油所跡地に完成させるという記載であったり、建設費は約200億円であったりとか、また、アジアチャンピオンズリーグの試合も想定した2万5,000人と、こうした規模感までこの新聞記事に出ているわけです。企画課が所管だとは思うんですけれども、今後、管理していくことも踏まえて、ここは非常に重要なところだと思いますので、この記事に対してどのように捉えているのか、まず教えていただきたいと思います。 133 ◯杉山スポーツ振興課長 新聞の報道に関しましてコメントはしませんけれども、まず日本平の球技場の今後の在り方につきまして、現状は、先ほど言いましたように、必要な修繕を実施して長寿命化を図っていくといったところでございます。新サッカースタジアムの建設によって施設全体の適正配置の絡みもありますので、この新サッカースタジアムの検討に併せ、特に新サッカースタジアム完成後の日本平の球技場の在り方について考えていく必要があると、そういう認識でおります。 134 ◯山梨委員 なかなか口が堅いようで。  この記事によると、静岡市が4月、地元の企業、また県と検討会を立ち上げるということの中で、建設候補地として5案を検討して11月に最終決定をすると、なかなか細かいところまで出ているわけです。ということは、令和4年度の中である程度方向性が出てくるのかなと思うんですけれども、それを踏まえて、次に質問しようと思ったことを先に課長に答えていただいたんですけれども、この日本平運動公園については、今後の在り方のをどういうふうに検討していくのかが非常に重要だと。今後一緒にやっていくということですけれども、これは具体的にどのように、どういうメンバーで、サッカースタジアムとどういう関連性を持って考えていくのか。この記事だと、令和4年度である程度方向性が出てくるということですけども、令和4年度である程度、現在の日本平スタジアムも方向性が出てくるのか、その辺を答えられるようでしたら教えてください。 135 ◯杉山スポーツ振興課長 報道の内容につきまして、記事を目にしただけで詳しいことは一切存じ上げないんですけれども、令和4年度に関しまして、何かしら具体的なスケジュール感や、時期、規模が決まるのかどうかというのが前提になってきて、それから現在の日本平の球技場をどうしようかという検討に入ろうかと思います。その際には、利用団体をはじめとした関係者との協議が必要になってくると認識しています。 136 ◯宮城島委員 それでは、最後になりましたけど、たくさん質問されてしまいましたので、あと残ったのは僅かですけどお付き合いください。  まず、文化財課の65ページの三保松原保全活用事業についてお聞きいたします。  皆さん御存じのように、1922年3月8日、国指定名勝に三保松原が認定されまして、ちょうど3月8日に100周年を迎えまして、私も「みほしるべ」に行きましてちょっと見学をしてきました。三保松原が世界文化遺産の構成資産になって、それからしばらく静岡市、県で一生懸命保全活動をされている中ですが、松原再生事業の中で三保松原の「三保まつしらべ」というアプリ、実は私もやっているんですが、これをどのように活用されているか、お答えください。 137 ◯能口三保松原担当課長 この「三保まつしらべ」というのは、今、委員からも御紹介がありましたけれども、三保松原の松を知り、見守るための無料のスマートフォンアプリです。  現在は約2万2,000本の松をデータベース化しており、松の太さ、それから高さ、名称などを調べたり、自分の好きな松を登録することもできます。また、枯れ松とか松の倒木など、松の異変を通報することもできるシステムになっております。この通報システムを使いまして被害状況がこれまで10件ほど報告されており、マツ材線虫病の早期発見にもつながっているところでございます。  そのほかにも樹幹注入や土壌改良の実施状況など、各々の松に施した保全対策の状況の登録も進めておりまして、今後も松原を適正に管理していくためのデータベースとして活用していきます。 138 ◯宮城島委員 このアプリがどのぐらい利用されているかはちょっと疑問でもありますが、皆さんにたくさんアプリを利用していただければいいと思います。  次に、松原再生事業の中で圃場の管理とありますが、この圃場の管理は今後どのようにされていくのか、教えてください。 139 ◯能口三保松原担当課長 圃場とは聞き慣れない言葉ではありますが、一言で言えば作物を育てたり苗を育てる場所になります。この圃場は、名勝及び世界文化遺産の構成資産である三保松原の白砂青松の美しい景観と、市民の生活を守る防潮林、防風林としての保全機能を後世に残していくため、また、先進的な保全対策を講じて松原を再生していくために整備いたしまして、本年2月に完成したところでございます。場所は、羽衣の松から約300メートルほど西に位置しております。  これまでは、今ある松原を保全して守ることに重点を置いてきましたが、名勝指定100周年を迎え、次の100年に向けて失われた松原の再生にチャレンジする拠点となる場所で、3つのエリアに分かれております。  1つ目の母樹園のエリアでは、国の森林総合研究所と県の森林・林業研究センターなどの協力を得て育てた三保の老齢大木由来の苗、あるいは羽衣の松のクローンの苗を母樹として管理しまして、採種──種を取ったりですとか、採穂といいまして枝を取って挿し木にするような方法により、ビニールハウスの中で幼い苗をまずは育てていきます。  2つ目の苗畑のエリアでは、母樹園で育てた幼い苗を移植して、松枯れや塩害などで失われた箇所に植樹するまで最長で5年間ほど苗を育てる予定です。これまで三保松原で植樹をする場合には、浜松市などよそから松を持ってくるということが主流だったんですが、これからは三保で生まれて三保で育った松を安定的に供給していくということができると考えております。  3つ目の松林の造成エリアでは、苗畑で育てた苗を植樹して、将来的には松原の一部として造成していくことになりますが、ここでは三保オリジナルの土壌改良手法の確立を目指しまして、炭の選定試験なども行っていく予定です。また、このエリア全体を小学生や中学生、それから観光客に対する保全教育の場としても活用いたしまして、次世代の保全ボランティアを育成していきたいと考えております。 140 ◯宮城島委員 コロナ禍で一般団体が少ない中で、中部横断自動車道も開通したことでたくさんの教育旅行が来て、環境問題も非常に関心が高いので、ぜひ今の圃場を活用していただければPRになるんじゃないかと思います。  もう1つは、最近ニュースにもなりましたが、構成資産に登録されたときに、羽衣の松のところに実は売店がありまして、あれが非常に景観を害しているということで話題にもなりました。ようやく皆様のお力添えで今年、撤去されました。そこを私も見てまいりましたが、まだ井戸とか配線、電気、水道が残っているのですが、その跡地の活用について、地元でも非常に関心が高い場所であります。団体客とか個人客が一番最初に目に触れる場所なので、当然、売店もそこにできたんですが、今後、その跡地の利用をどのように考えているか、教えてください。 141 ◯能口三保松原担当課長 売店の跡地についてお答えさせていただきます。  静岡市では、富士山世界文化遺産の構成資産に登録されて以降、それまで以上に景観や松原保全の向上を目指す中で、この売店建物の移転とか撤去に向けて交渉してきまして、景観改善、それから松原の再生化に積極的に取り組んできたところでございます。  当該跡地につきましては、今後、羽衣公園に編入し都市公園として、また名勝三保松原の特別規制B地区といった景観的、文化的な価値を示す重要な場所でありますので、この場所にふさわしい松を植樹しまして、将来に向けた環境維持に慎重に取り組んでいく必要があると考えております。  松原の利活用につきましては、これまでも薪能ですとか三保松原キャンドルナイト「あかりともるよる」など、三保松原のすばらしい景観を活用して公民連携でイベントを実施してきた事例もございますので、法令や文化的価値の向上、また松の保全等を踏まえた上で、個別具体の案件につきまして、まず、「みほしるべ」が窓口となって御意見を伺い、御相談に真摯に対応していきたいと考えております。 142 ◯宮城島委員 「みほしるべ」が窓口になるとお答えいただきました。実は今、たくさんの若い人たちがあそこの利活用について話合いを行っておりますので、ぜひそういう声にも耳を傾けていただければと思います。  この松に関しては最後です。100周年に向けて、本来なら3月8日が、100年に1回のイベントなんですが、非常に残念ながら大きなイベントはなかったんですが、それについて何かイベント等があれば教えてください。 143 ◯能口三保松原担当課長 それでは、100周年のイベントについて簡単にお答えさせていただきます。  おかげさまで3月8日に100周年を迎えられたということで、本来であれば大きなイベントをやりたかったところですが、コロナの状況もありましてなかなか大きなイベントはできないということで、小さなイベントを重ねていくことを考えています。  委員にも御覧になっていただいた「みほしるべ」での特別展示のほか、施設内でもほかの関連の、他都市の名勝等の紹介もやっております。また、明日は地元の小学生と地元の保全団体の皆さんを集めて、圃場の近くで植樹のイベントをやらせていただく予定です。  今後は、地元の皆さんからも、「みほしるべ」とぜひ協力して事業をやっていきたいという声を聞いておりますので、講演会の実施とか、できれば大規模な保全イベントなども展開していきたいと考えております。 144 ◯宮城島委員 残念ながらあしたはこちらの委員会もあるので参加できませんが、そういう地元の人たちをぜひ巻き込んで保全を進めていっていただきたいと思います。  次に、63ページの国際化推進事業の中で、4番目の訪日教育旅行誘致促進事業とありますが、私も台湾の教育旅行誘致には関わってきたんですが、コロナ禍の中でどのような推進事業を今年は行うのか、教えてください。 145 ◯萩原国際交流課長 まず、訪日教育旅行誘致促進事業ですけれども、現在、コロナで止まっておりまして、コロナ前の令和元年度には、35校1,052人を海外から教育旅行として受入れております。特に台湾、中国からの受入れが多いという状況でした。  そのような中で、今後の進め方、また令和4年度の取組ですけれども、コロナの状況を見ながら、教育旅行の訪問先として多くの学校が日本を選定しているのが台湾です。ですので、台湾をターゲットに、その方たちをいかに静岡市に呼ぶかというところでプロモーションをしていきたいと考えております。現地で開催される訪日教育旅行現地説明会に参加することと、職員が行って旅行会社へのプロモーションを行うことを計画しております。また、本市にはこの訪日教育旅行に係るバス代を補助する補助事業がありますので、これをPRしていきたいと考えております。  今後の取組でいいますと、引き続き台湾からの教育旅行の誘致を進めていくとともに、受入れ実績のある学校とも連携していきたいと思います。アンケートなどを取りますと、台湾の学校は、自分たちと共通項がある日本の学校と交流したいというようなニーズがあったりとか、中国ですと、日本で一緒に授業や給食やスポーツなどを通して交流したいというような、それぞれの国の要望があるので、そういったことをきちんと踏まえて、受入れ側の体制もしっかり整えていく必要があると考えております。 146 ◯宮城島委員 コロナ禍で、私もフェイスブックで台湾の旅行会社とつながっていて、いろんな話もできるものですから、またそういう形で協力できれば協力していきたいと思います。  あと、最後になりますが、60ページの観光・MICE推進課の駿河湾フェリー支援事業についてお聞きします。  こちらは維持管理、運航関連経費ということで予算を取っていらっしゃいますが、2年続いたコロナ禍で売上げも非常に落ち込んで、当然、売上げが落ちればその分負担も大きくなるわけですが、集客に関して本市としてどのような関わりを持っているか、教えてください。 147 ◯福地観光MICE推進課長 駿河湾フェリーの乗船客の増加にどう取り組むのかという御質問ですが、おっしゃっていただいたとおり、負担金は運航に関する支援ということで、特に令和3年度から5年度については、燃料費の追加負担ということで臨時的に計上している部分もございます。  恒常的に運航支援はしていくものの、経営改善に当たっては、乗船客の増加は欠かせないものだと思っております。構成の一員である静岡市としても集客に向けた取組をしていかなければいけないと認識しておりまして、一般社団法人、それから関連する3市3町、あとその地域に存在している観光協会等で組織している環駿河湾観光交流活性化協議会という団体があるんですけれども、その中で一体となって誘客事業等、静岡地域、清水と伊豆エリアも周遊してもらえるような支援事業をやっていきましょうという活動をしております。  本会議の中でも触れさせていただきましたとおり、その協議会の取組として、インフルエンサーを活用したSNSの情報発信とか動画の制作等をやっております。来年度に向けては、こういう制作したものをきちっといろんな方に見ていただけるような配信とか発信をしていきたいと考えております。  今年度の誘客の取組の1つ大きな目玉になると思っていたのが船上でのコスプレイベントの開催なんですけれども、当初、3月20日で予定していたのですが、まん防が延びまして、今、3月27日に実施できないかということで調整をしております。清水にコスプレプレイヤーの皆さんに集まっていただいて、船で伊豆に渡っていただくと。その道中、船の中のいろんなところで撮影をしていただいたりというようなことで、ある意味、船のユニークベニューとしての活用という新しい試みです。  当初は150人の募集であったんですが、事業を一緒にやっていただく皆さんとの調整の中で、やはりコロナ禍を配慮して一応定員75人、半分にして実施する予定なのですが、清水地区でも発着地である日の出からドリームプラザ辺りまでのところでいろいろ撮影をしていただいたり、伊豆に渡った先では伊豆の観光地、虹の郷であったり恋人岬であったり、そういうところでも撮影ができるように対応していただくということで、期待しております。  これはトライアルでやりますので、将来に向けて、反応がよければ旅行会社の方たちの力を借りて商品化していくとか、継続していくとか、そういう形で、単なる交通手段ということではなく、フェリーに乗って何かをするとか、フェリーが1つの目的地となるような取組を進めていきたいと考えております。 148 ◯宮城島委員 フェリーは、清水の港から出ていますので、我々、清水区民としても非常に関心が高いところであります。あと静岡市民がそのフェリーをいかに利用するか。やっぱり、課長が言われたように、交通手段とすると今は伊豆に行くには車のほうが非常に近くなっていますので、船をなぜ利用するか、それは船自体が目的として楽しめるようにぜひ進めていっていただきたいと思います。 149 ◯尾崎委員長 ほかによろしいでしょうか。             〔「ありません」〕 150 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、質疑を終了します。  次に、要望・意見、討論に移ります。  冒頭に述べましたように、議案第26号中所管分は明日も審査がありますので、本日は要望・意見にとどめてください。  それでは、要望・意見及び議案第26号中所管分以外の討論はありませんか。 151 ◯高木委員 自民党でございます。自民党は、議案第44号中所管分、議案第61号について賛成でございます。  続きまして、意見・要望を述べさせていただきます。  まず、我が党の繁田委員から質問がありました観光のまちづくりへの取組についてでございます。  一極集中からの適度な疎へとの考えは、デジタル田園都市構想や分散型国土形成計画等に通じるものがあり、時代を捉えた考え方であると思います。その中で、観光につきましては、地方の魅力を積極的に発信する有効な手だてであるという捉えができようかと思います。観光につきまして、観光地や観光施設のみが観光ではありません。農業を含めたものづくり産業、スポーツ、例えば、清水港の景観など、多彩な素材がありますので、多面的な切り口からこれらを生かしていただきたいと思います。ぜひ創意工夫を持って地域資源を使い切って、観光振興に取り組んでいただきたいと考えます。  続きまして、歴史文化地域づくりについてでございます。  観光交流文化局がリーダーシップを発揮していくという次長の力強いお話がありましたので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。特に、これから歴史文化地域づくりをしていくまちだということが誰にでも分かることが大事だと思います。静岡駅を降りたときに、このまちは歴史を大事にしているなということを感じるまちづくりをぜひ統一感を持って行ってほしいということで、品格と奥行きのある歴史文化地域づくりを行っていただきたいと考えております。  続きまして、ナイトツーリズムについてでございます。  夜間景観を観光戦略として捉えていくことはすばらしいものと思います。しかしながら、所管以外が実施しているものも含めて、日本平と駿府城周辺の2本だとおっしゃっておりましたけども、全市的に捉えて、夜景観光のPRと波及効果に期待しているところでございます。この効果を、観光客の滞在時間の延伸、宿泊客数の増加等を主要な目的としている事業でありますので、数値目標を決め、事業評価をしっかりしてほしいと思います。  続きまして、大河ドラマ活用事業についてでございます。  早速、新聞で他市との比較がなされております。地元PR知恵合戦という記事で書かれておるんですけども、必ず比較されます。静岡市はどうだという話になったときに大したもんだという評価を得られるように、創意工夫で皆さん知恵を出し合って、すばらしい施設にしてほしいと思います。  続きまして、スポーツ大会の話をさせていただきました。草サッカーとか静岡マラソン、チャンバラの話ですけども、特にやっぱりスポーツ大会を市内でやると、連泊も含めましてその経済効果は非常に大きいということが分かっております。特に中高年の皆さんのスポーツ大会は、消費も増しますし効果が大きいということになりますので、自ら大会を企画するなど積極的な取組をお願いしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。  続きまして、久能山下周辺整備についてでございます。  久能山東照宮の表参道入り口付近の観光トイレと観光バス駐車場を整備するものであり、大変、有意義なものであると認識しております。そして、ワークショップなどを通じて地元ときちんと合意形成が図られていることについても評価しております。周辺一帯は、近年、日本平久能山スマートインターチェンジの開通や国道150号の4車線化で交通アクセスが向上しております。今後、大河ドラマ「どうする家康」が放送されると多くの観光客が訪れることが予想されるため、それに間に合うよう着実に事業を進めてもらいたいと思います。  続きまして、清水エスパルス等活用・応援機運醸成事業についてでございます。  ホームタウンチーム活用推進事業におけるスポーツ体験イベントについて、未就学児を持つ親にとってとても関心のあるイベントであります。コロナ禍であまり体を動かせない日々が続いていますが、このイベントで体を動かす楽しみを知ってもらいたい。引き続き、ホームタウンチームであるエスパルスやベルテックスを通じて、本市への愛郷心醸成に努めてもらいたいと思います。  最後に、駿府城跡天守台野外展示事業についてでございます。  遺構の保存と活用を両立させるべくデジタル技術を取り入れる試みは、4次総にデジタルの視点を取り入れようとする本市の政策と方向性を同じくするものであり、積極的に取り入れてもらいたいと思います。一例として、東京2020オリンピックでは、1,824台のドローンを駆使し夜空にオリンピックのエンブレムを立体的に描き、それがやがて地球儀に変身するという演出が行われました。これを応用すれば、例えばドローンで駿府城天守閣を登場させることが可能となります。どうぞいろんなデジタル技術を使って地域の活性化に取り組んでいただきたいと思います。 152 ◯浜田委員 創生静岡です。  議案第44号、議案第61号について賛成いたします。それを踏まえまして、意見・要望をお伝えさせていただきます。  交流することが主な事業となっている本所管事業ですが、本年度もコロナ禍の影響の中、今日に至るまで御尽力していただきました関係各所の皆様に、改めて感謝の意を示させていただきます。次年度もまだこの状況は続くと思いますので、ぜひとも新しい技術を取り入れながら、引き続き交流人口の増加の促進に注力していただきたいと思っております。
     まず、東海道歴史街道まち歩き推進事業と5市2町の連携DMO事業についてです。その促進を成功させる鍵は、やはりするが企画観光局だと私たちは思っております。ぜひともするが企画観光局への積極的な提案やチェック体制の強化を強く要望いたします。  また、国際化促進について、未来ある学生さんへの教育という面でも、そして世界に静岡を売り込むという面でも、とても重要だと考えております。今回、取り上げられなかった姉妹都市が複数あると思います。ぜひともそちらの交流も進めていただき、国際化に向けて静岡市をよりアピールしていただける場として考えていただきたいと思っております。  また、歴史博物館についてです。いま一度、再発防止に向けた取組の徹底と、ミスを事前に見抜けるような業務フローの見直しを強く要望いたします。  さらに、白鳥委員からもありましたように、プロ野球地元球団創設について、創設自体を私たちは否定しておりません。ですが、実情に見合った進め方と、市民の皆さんに理解していただけるような情報の共有、発信を心がけていただきたいと思っております。  また、これまで質問させていただきました全ての事業について、本当に前向きな御答弁をいただき、ありがとうございました。そして、その事業についてとても評価させていただきます。ぜひまちの元気を取り戻してもらえる令和4年度になることを期待したいと思います。  最後になりますが、先日、まちは劇場事業の一環でもある、きょうの演劇。静鉄さんとの共同の事業に、今ここにいるメンバーの皆さんと一緒に参加させていただいたんですが、住んでいるまちの風景がまさに劇場となり、地元静岡がより一層好きになりました。体験してさらに分かったのですが、一つ一つの事業を体験すれば、そのよさに絶対に気づくはずだと私は思っております。ですが、まずは知っていただかなければ意味がありません。所管されております事業を市民の皆さんに認知していただくために、民間や、広域連携、さらには広報課と協力・連携していただき、市民の皆さんに伝わるPRを要望し、私の意見とさせていただきます。 153 ◯山梨委員 公明党です。  議案第44号、議案第61号は賛成になります。  要望・意見になります。  初めに、長引くコロナ禍で観光業界は非常に大きなダメージを受けております。文化関連、スポーツ業界と大きいダメージを受けており、しっかりここを支えていただきたいというのが第1の要望であります。  その中で、ウィズコロナ、そしてコロナ後を見通して、今、打つべき手をしっかりと打つということが大事だと思います。そういう意味で、今後、補正予算も計上することもあろうかと思いますけれども、しっかり効果を見通して取り組んでいただきたいと思います。  今回、様々な事業の中で、周遊、宿泊がキーワードかと思います。そういう中で、今、グリーン、デジタルの活用が叫ばれているわけですけれども、これは以前もお話ししましたが、観光に関してポイントになるところについては、例えば、グリーンスローモビリティーの積極的な導入であったり、また都市局のMaaSの取組。新年度も4,200万円ほど都市局のほうで計上していて、まだ実証実験ということみたいですけれども、これも周遊や宿泊と非常に親和性が高いと思うので、うまく活用する価値があるんじゃないかと。局間連携でぜひ活用に取り組んでいただきたいと思います。  続いて、先ほど朝鮮通信使のことについて取り上げさせていただきました。大統領選もあったみたいですけれども。朝鮮通信使の事業も非常に苦労しながら地元でも頑張っているわけです。どの事業もそうですが、特にまちは劇場の諸事業については、もう本当に皆さん苦労されているなと。工夫しながらやられているというのは、私は、次に非常につながっていく価値があることだと、今日、御答弁も伺って感じました。特に各団体については、継続性を非常に課題として捉えているようでございますので、こうした各団体の声をしっかり聞いてあげながら途切れないようにお願いしたいと思います。  質問しませんでしたが、歴史博物館がいよいよオープンという、この令和4年度は非常に重要な1年を迎えるわけであります。大河ドラマ「どうする家康」の放送も相まって、静岡市として非常に大きなチャンスであると思います。前を向いて、市民の期待に応えられるように、しっかり、予定どおりに開館できるように着実な準備をお願いしたいと思います。  最後、しつこく聞いて恐縮でしたけれども、日本平動物公園のことですけれども、今回、一気にLEDを進めるということであります。新スタジアムについて、やはり市民が非常に大きな関心を寄せております。報道があってからも声が非常にたくさん出ているわけですけども、関係団体ともしっかり連携を取りながら、現状の日本平運動公園は、これまで歴史を築いてきた静岡市にとっても重要な財産でありますので、ここの活用をよくよく考えていただいて、新しいスタジアムは造ってほしいと。造ってほしいけども、この日本平運動公園が寂しくなったということがないように、同時進行で検討を進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 154 ◯宮城島委員 志政会です。  議案第44号、議案第61号は賛成いたします。  では、意見・要望を述べさせていただきます。  まず、東海道歴史街道まち歩き推進事業について。  二峠六宿、駿州の旅、葵舟、日本橋しずおか食堂、歴史博物館、駿府城天守台発掘調査と、様々に多岐にわたってあるんですが、旅行会社とか一般の人から見ると非常に分かりづらい。どこの窓口に行くのか、実際に旅行ツアーを組むときにどこの担当に聞けばいいのか、非常に分かりづらいと思っています。ぜひこれらは一体性を持って事業を進めていってほしいと思います。  次に、DMO推進事業についてです。  創生静岡さんから大分質問していただいてよく分かりましたが、その中でやっぱり一般市民が知りたいのは、コロナ禍でシンクタンク強化の中の調査、いろいろ状況が、本当にこの2年間どうなってしまったのかというのが全然伝わってまいりません。そのシンクタンクのところが一番大事だろうと私は思いますので、ぜひそういうところを協会の会員に必ず伝えるような努力をしていただきたいと思います。  次に、ナイトツーリズム推進事業ですが、質問にもありましたが、宿泊に結びつけるためとありますが、私も宿泊関係のところで仕事をしておりましたのでよく分かるんですが、実際に夜のイベントが宿泊に結びつくかというと、なかなか結びつかなかった経験もたくさん得ています。先ほども言いましたように、静岡市内には国民保養温泉地に指定されている梅ケ島温泉というすばらしい温泉もあります。清水区内にもあります。今、宿泊業者は非常に疲弊して、閉館しているところもたくさんあります。まず、お客さんが来て泊まるところがないということにならないように、例えば、こういうナイトツーリズムの事業に必ず宿泊業者を中側に巻き込んで、意見を取り入れて、ぜひ宿泊に結びつくような事業にしていただきたいと思います。  最後になりますが、三保松原保全活用事業ですが、本当に皆さんの努力でたくさんの松が生き残ってまいりました。最初、5万本あるという松が数えてみたら3万本だったということで、非常にショックを受けました。その中で、圃場ですね。今まで外からの松を持ってきて、私も何回も植樹に立ち会いましたが、非常に違和感を覚えていました。今回は三保の松を植えるということで、非常に心強く思っています。  あともう1点、どうしても羽衣の松だけが、非常に取り上げられていますが、残った3万本の松、三保全体が世界文化遺産の構成資産に入っている地区をどうやってこれから守るのか、ぜひその辺のところにも光を当てて市民に関心を持っていただくようにしていただきたいと思います。 155 ◯山梨委員 ちょっと訂正になります。先ほど日本平運動公園とお話ししたいところ、日本平動物公園と言ってしまったようですので、そこだけ訂正をさせてください。 156 ◯尾崎委員長 ほかによろしいですか。             〔「ありません」〕 157 ◯尾崎委員長 ほかにないようですので、これより採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、議案第44号中所管分ほか1件を一括して簡易採決にてお諮りします。  議案第44号中所管分及び議案第61号の2件は、可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 158 ◯尾崎委員長 御異議なしと認め、議案第44号中所管分ほか1件は、可決すべきものと決定しました。      ────────────────────────────── 159 ◯尾崎委員長 以上で議案審査を終了しますが、この際、本日出席の当局の皆様のうち、3月31日をもって退職を迎えられる説明員の方を御紹介させていただきます。  お名前をお呼びしますので、恐れ入りますが、前のほうまでお越しください。  文化財課登呂遺跡担当課長、芹澤美穂様。             〔退職者前方へ移動〕 160 ◯尾崎委員長 それでは、芹澤様から一言御挨拶をいただけますでしょうか。             〔退職者挨拶〕 161 ◯尾崎委員長 ありがとうございました。  それでは、観光文化経済委員会を代表して、私のほうから御礼の言葉を申し上げます。  まずは、芹澤登呂遺跡担当課長、本日の堀委員の答弁、ありがとうございました。  登呂博物館長として、今年度1年でしたが、コロナ禍の中でも遺跡や博物館の来場者の安全を確保しながら、いろいろなイベントの実施を丁寧に職員の皆様と考えてくださったと職員の方に伺っております。来場者が7割と集客には苦慮されたということ、それから、社会科の教科書に掲載されているのは1社のみということも先ほど話してくださいました。これからは市内の児童生徒が何度も訪れて学べるよう、また市外からの教育旅行の誘致も含めて、我々議会も応援させていただきます。  芹澤課長は、最初の赴任が藁科図書館で、また南部図書館長も歴任されて図書館司書として御活躍されたようですが、これからも静岡市の文化行政を御支援していただきますようお願い申し上げます。  結びに、観光文化経済委員会一同、心から厚く御礼を申し上げます。これまでの御活躍に対しまして感謝の意を込めて、再度拍手を送りたいと思います。             〔拍手〕 162 ◯尾崎委員長 ありがとうございました。お席へお戻りください。  残る報告事項に関係のない説明員の皆さんは、退席していただいて結構です。             〔関係外説明員退席〕      ────────────────────────────── 163 ◯尾崎委員長 それでは、次に報告事項に移ります。  静岡市民文化会館再整備基本設計業務経費に係る債務負担行為予算専決の事前報告について、当局から報告を聞くこととします。 164 ◯萩原文化振興課長 静岡市民文化会館の建設事業に係る債務負担行為の廃止の専決処分について御説明させていただきます。  議案集8)、予算事項別明細書の525ページをお願いいたします。  上から2段目、静岡市民文化会館再整備基本設計業務経費の令和4年度から5年度までの債務負担行為につきましては、同施設の再整備基本設計業務の委託契約事務を令和3年度に開始するために設定をしたものです。委託事業者との契約締結は令和4年度中の見込みであることから、本債務負担行為につきましては、3月31日をもちまして廃止の専決処分をさせていただき、次の議会で報告したいと考えております。  なお、今後の再整備基本設計業務の実施につきましては、本委員会の冒頭で説明させていただきました527ページ上から5段目の静岡市民文化会館再整備基本設計業務経費(その2)によりまして改めて債務負担行為を設定させていただきまして、令和4年度中の委託契約の締結とそれ以降の事業を進めてまいります。 165 ◯尾崎委員長 ただいまの報告に対し、質疑等はありませんか。             〔「ありません」〕 166 ◯尾崎委員長 ないようですので、質疑等を終わります。      ────────────────────────────── 167 ◯尾崎委員長 本日の日程は全て終了しました。  これをもちまして観光文化経済委員会を散会します。                 午後3時2分散会      ────────────────────────────── 観光文化経済委員長  尾崎 行雄 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...